明暗

 先月末から非正規雇用に関して
 エッセイと論文が2本。なんとか
 仕上がる。
 非正規雇用のあるべき望ましい姿を
 検討しようとするとき、大別して2つの
 アプローチがあり得る。
 一つは、置かれている深刻な現状を
 鋭く指摘し、その状況の解消を目指す、
 いわば非正規雇用の「暗」部に切り込む
 アプローチである。「派遣切り」や
 「非正規の雇い止め」の問題など、
 近年しばしば話題に挙がるのは、
 その暗の側面である。
 
 それに対しもう一つのアプローチとは、
 非正規雇用のなかで状況に改善がみられる
 場面を見逃すことなく、その機会の拡大に希望を
 つなごうとする「明」の側面に注目するものである。
 ずっと考えているのは、後者である。