段取

ない。ない。
財布がない。
カバンに入れたはずの
財布がない。

いや、待て。そもそも
カバンに入れなかったかも
しれない。

そうだ、
さっきお店で
野菜を買って
持参した手提げ袋に
詰めようとしたときだ。

財布をカバンに戻そうか
それとも手提げに入れようか
一瞬迷って、
そのとき台の上に
ちょっとだけと思って
とりあえず置いたんだ。

野菜を入れ終えた後、
そのまま財布を置きっぱなし
にしたのかもしれない。
きっとそうだ。間違いない。

パニック。
手提げとカバンの中身を
何度も探したが
やっぱりない。
これはたいへんだ。
現金もカードも全部入っている。

数分前のことなので
急いでお店に戻ってみる。
お店のおじさんに
「あのお、財布が・・・」
と言いかけると
仕事中のおじさんが、
「財布ね。」
と、ポンと渡してくれる。

おじさん、名前とか
中身とか確認したほうが
いいんじゃないのと
立場を超えて一瞬感じるが
この際、関係ない。

!!!!!
セーーーフ!

レジ袋が有料になって
袋持参になり、微妙に
段取りが変わったことの
影響もあったかもしれない。
いつもなら、お金を払って
ルーティンで財布は即座に
カバンにしまうことになってるのだ。
手提げに財布を入れてもいいかという
一瞬の迷いがピンチを招いた
と考えられる。

以前よりも買い物の頻度が減り、
滅多に買い物に行かなくなった人も
これまでの段取りやルーティンが微妙に
崩れていることもある。そうなると
思いがけない失敗をしたりする。

どうぞくれぐれもお気をつけあれ。

 

手帳

13年ほど前に
今後が心配される
病気のきざしが判明し、
やや大きな手術を
受けたことがある。

それ以来、
定期健診を受けたりしているが、
(しょっちゅう忘れるけど)
クスリは
かかりつけの病院に通い
比較的真面目に
毎日飲んでいる。

昨日もその日で
病院で処方箋を出してもらい
久々に通い慣れた
職場近くの
薬局に行く。

すると
ない。
お薬手帳が
ない。

4月末に
近所の薬局で
処方してもらい
そこでは手帳も
たしかにあった。

帰宅後
いろいろ探してみるが
やはりない。最近
いろいろモノがなくなるが
今度はお薬手帳か。

今も自然災害で
たいへんご苦労されている方も
多いが、持病をお持ちの方には
お薬手帳は持参必須というのは
よくわかる。

再発行してもらいに行こう。

現在、友人が大きな病気と闘っている。
無事の回復を祈っている。

 

電話

今日は夕方から
就職氷河期世代支援
に向けた全国プラットフォーム会議
というのに参加。
もちろんオンライン。

時間が短く、
参加者は2分程度の発言を
予め求められる。

順番が回ってくる直前、
音声も画像もつながらなくなる。
さてどうしたものかと思っていると
事務局から電話がかかってくる。

結局、電話を通じて発言し、それを
事務局のマイクで拾ってもらい、
なんとか難を逃れたと思う(たぶん)。
事務局の咄嗟の判断と対応に感謝。
ちょっと無責任だけど、
こういう機転、なんか好きだ。
まさにブリコラージュ。
電話、バンザイ。

結局一度、再起動したら、
元に回復しました。

ちなみに、2分での発言用に準備した
原稿は次のとおり。

感染症の拡大による就職氷河期世代への逆風の一つに、
性別による役割分業の復活の兆しがあります。
感染爆発を避けるための学校一斉休校は、
保護者にも課題を突き付けました。
子どもに寄り添うため、母親は休業したり、
仕事を辞めざる得なくなりました。
今後状況が長引けば、家庭は女性が守るもの
という役割分業が再燃するかもしれません。

人口のうち仕事をしている割合を示す労働力人口比率が、
30代、40代の女性では家事や育児で仕事を離れる人が
多くなるため、低くなりがちです。
年齢別形状からM字カーブと呼ばれたその傾向は、
解消する方向に進んでいました。
しかし資料のように、就職氷河期世代を含む
35~44歳既婚女性では、労働力人口比率が下落し始めています。

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/shushoku_hyogaki_shien/suishin_platform/dai2/siryou8.pdf

氷河期世代の女性には、卒業後就職に苦労し、
結婚後の世帯収入も限られ、非正規雇用で
長年働いてきた人々がたくさんいます。
同時に経験を積み、正社員ではなくても、
職場で頼りにされる存在でもありました。
人手不足を背景とした人材確保や、
政府による就職氷河期世代支援プログラムも、
本格的に実行される矢先、感染症がやってきました。

感染症の拡大前までは、女性の正社員化も進み、
男女の固定的な役割分業が氷河期世代を境に
終焉へと向かうことが期待されました。
しかし、多くの女性は家庭に戻らざるを得ず、
その期待が実現できるかどうか、
今ギリギリの局面にあります。

むずかしい状況が続きますが、
3年間で正規雇用者30万人実現の目標が
達成されるよう、引き続き着実な政策の実施
をお願いしたいと思います。

正装

昨日は
いよいよ
オンラインでの
予算がらみの会議。

関係者の一人として、
代表責任者の指示にしたがい
ジャケットを着用して
オンライン面接に臨む。

代表以外は
ミュートかつビデオもオフ、
指名された場合のみ
解除の上対応というルール。

今回はあてられることは
ないだろうと
高をくくっていたら
思いがけず
指名の声。

慌ててミュートを解除し、
無言の狭い部屋の空間のなか
あたふたと説明をする。
やはり直接の反応の様子が
感じにくいオンラインは
むずかしい。

終わって
やれやれと
思っていたら
ビデオをオンにするのを
すっかり忘れていた。

なんのために
ジャケットを着てたん?