危機対応学カンファレンス7月25日

所属している
東京大学の社会科学研究所では
昨年度から所を挙げた全所的プロジェクトとして
『危機対応学』
に取り組んでいます。

危機対応学の詳しい説明は
http://web.iss.u-tokyo.ac.jp/crisis/
をご覧ください。

そんな危機対応学が
はじめて東京で公開カンファレンスを
7月25日16時より、青山にあります
東京ウィメンズプラザで開催します。

ご関心の方、ぜひともお越しください。
カンファレンスの詳細ならびに参加申し込みなどは
http://web.iss.u-tokyo.ac.jp/crisis/research/2017conference.html
にあります。

現在、「内向き社会と危機対応」というテーマで
発表する内容を準備しているところです。

終了後には近くで懇親会もありますので
併せてよろしければご参加ください(会費制)。

7月25日にお会いするのを楽しみにしています。

玄田 有史

An International Comparison of Hope and Happiness in Japan, the UK, and the US

An International Comparison of Hope and Happiness in Japan, the UK, and the US

Using the method of back translation, comparative surveys were conducted to examine the differences and similarities in hope and happiness in Japan, the UK, and the US. We find substantial differences in levels of hope; most people in the UK and US hope to realize something in the future, whereas only half of Japanese respondents have what they see as ‘feasible’ hopes. Looking at the similarities, the issue of family is consistently the most important content of hope in all three countries. The empirical estimations also reveal that marriage, jobs, health, friends, trust, and patriotism have similar effects on hope and happiness across the three countries. Lack of friends, limited experience of feeling trusted, and lack of religious belief result in less hope in Japan. Ordeals in the past tend to reduce the degree of happiness in the present, but at the same time, such difficulties encourage people to have hopes that forward-looking actions will bring about better conditions. This counter-trend implies that the positive setback effect impacts consistently upon hope in all three of the countries studied.

http://ssjj.oxfordjournals.org/content/early/2016/07/14/ssjj.jyw024.abstract?papetoc

危機対応学

ながらく
ラヂオ
留守にしていました。

そのあいだ、
東京大学社会科学研究所の
新しい全所的プロジェクト
「危機対応学」
の準備などをしていました。

このたび
下記のとおり、
危機対応学のホームページが開設されました。
http://web.iss.u-tokyo.ac.jp/crisis/

危機対応学は

どのような社会状況において、人は危機を意識し、行動するのか。
危機が迫っているという認識が、人々の日常にいかに影響するのか。
現代社会を包む不安や焦りに立ち向かう術を、
危機対応学によって、社会科学していきます。をテーマに研究所を挙げて
考えていきます。

ホームページでは
原則毎月
危機対応にまつわる所員によるエッセイが
掲載されます。

第一回は
ケネス・盛・マッケルウェインさんによる
「データで見る憲法典の緊急事態条項」
です。
http://web.iss.u-tokyo.ac.jp/crisis/essay/post.html

時機に適った実に興味深く重要な
内容となっています。
ぜひともご一読ください。

危機対応学にご期待ください。

玄田 有史

2009年

ふたたび
http://www.nippon.com/ja/column/g00348/
にある
図を見ていただくと、
「正社員」を含む記事が
突出して増えた年次があります。

それは2009年です。

2009年はリーマンショックの翌年で
お正月には日比谷公園での
日雇い派遣村が
話題になった年でした。

その年には「正社員」を含む記事が
年間1749件にものぼり、
「非正社員」に関する記事も
405件となっていました。

平均すれば一日に一件は
非正社員という言葉が
登場するようになったのは
後にも先にもこの年だけです。

ただ、この2009年を境に
非正社員という言葉が広まって
いったのは事実です。

同時に、
小倉一哉さんも指摘を借りれば
「言葉としての
「正社員」がマスコミに
普及してから、
まだ10年くらいしか経っていないのだ」
というのは、本当にそのとおりだと
思います。

 

 

メディアへの登場

このように
「正社員」
という言葉は
1980年代頃から
政府の統計などには
使われるようになってきます。

ただ、
だからといって
それですぐに世間一般に
その言葉が広がったかというと
そうではありませんでした。

http://www.nippon.com/ja/column/g00348/

に載せた最初の図には
1984年以降、朝日新聞に
「正社員」という言葉を含んだ記事が
年間何件くらい掲載されてきたかを
示したものです。

ここから80年代後半でも
正社員を含む記事は
年間100件にも満たないことが
わかります。

その後90年代になると
次第に記事は増えていくのですが
367件と、
平均1日1件程度掲載される
ようになったのは、
2001年が初めてでした。

「正社員」そして「非正社員」
という言葉が広く社会問題として
知られるようになったのは、
21世紀になってからだと
いってもいいでしょう。

90年代、私は大学院生でしたが
非正規雇用問題という言葉に出会った
記憶がありません。あったとすれば、
パートタイム労働問題であったり、
格差も正規・非正規よりは、
男女間とか、大企業と中小企業の
企業規模間の格差のほうが
より注目を集めていたように
おぼえています。