真の博識

 尊敬する労働問題研究の先輩・後輩が何人かいる。
 ごく素朴な内容も含め、どんな質問でも懇切丁寧に
 おしえてくれる。
 ただ、そういう実際の博識の方のなかには、
 表立った発言などを極力控えているように見受けられる
 場合も案外多い。まるで、知れば知るほど、単純な
 決め付けはしてはならないのだと、自ら戒めて
 いらっしゃるかのようである。
 知るということは、ときにおそろしいことでもある。