<地元>の文化力、今日発売

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今回、この本の執筆者たちと、
地域で魅力的な活動を行う人たちに話を聞くなかで、
かならず質問してきたことがある。

「活動に参加してよかったことは、何ですか」。

いろいろな答えが返ってきたが、
なんといっても多かったのは
「人との出会い」だ。

「やっていなかったら出会えなかったような人に、たくさん出会えた。それが一番」。

ユニークな活動であればあるほど、
ユニークな人たちに出会えるというのは、
きっと本当のことだ。

活動に情熱をかけて取り組んでいる人たちのことは、
やる気があるとか、やりたくてやっているといった次元では、
語りつくせない。
彼ら、彼女たちは、きまって「何かに取りつかれた」かのように振る舞い、
行動している。

そうでなければ、
ときに多くの批判を受けたり、
多くの困難に直面しながらも、
あれほど辛抱づよく、
そしてときに飄々とやり続けられるはずがないのだ。

そんな人には、ふだんの仕事や生活のなかでは、
めったにお目にかかることはない。

地域でオリジナルな文化をつくるには、
3つの「思い人(びと)」が必要だ。
最初は、斬新なアイデアを「思いつく」人。
そして素晴らしいアイデアを具体化のプロセスに
落とし込むことができる「思い込み」の人
(この2つは後藤健市さんが言っていた)。

その上で欠かせないのは、みんなの夢を実現させることのできる
「思い遂げ」の人だ。

人には誰でも得意、不得意はあるが、
3つに思い人のどれかにはなれるかもしれない。
思い人はそれぞれ取りつかれたかのように動く。
その姿には、ある種の「狂気」がはらむ。
狂気との出会いは、
ちょっとコワイし緊張もするが、
それ以上にスリリングで、
生きている実感が得られるものなのだ。