イサキってどんなんだっけ

 昼に近所の回転寿司にいく。
 おすすめは、鱧なんて、いわれて
 頼んでみた。上に乗っていた
 梅がおいしかった。値段も乗っていた。
 調子に乗って、イサキおねがいしますと 
 叫ぶ。以前、回転寿司に言って注文しない
 のはツウではないと、なぜか熱弁をふるわれた
 ことがある。ツウでなくて、ぜんぜんOKなのだが
 そういわれてはと思い、こちらもちょっと大きめな
 声でいってみた。
 しかし、・・・出てこなかった。10分くらい経過した
 後、職人さんがこちらをみて、
 「あっ、イサキ、忘れてた」。
 
 「・・・・」
 「まだ、いる?」
 「えっ、もういいっす(苦笑)」
 きっと絵文字みたいな顔を私はしていたのではないか。
 文句をいうことも、再注文もできない自分が、どこか切なかった。