平成の歌の特徴は、自分を歌うことに
あるのだという。では、昭和の歌は、何を
歌ってきたのだろうか。
昭和の歌は、「世間」というものを歌った。
「また会う日まで」
「あの鐘を鳴らすのはあなた」
「ジョニーへの伝言」
「五番街のマリー」
「青春時代」
「朝まで待てない」
「時の過ぎゆくままに」
新幹線のオーディオ番組を聴いていた
なかでの、阿久悠さんの言葉らしい。
すべての歌詞は、阿久さんによるものだ。
「舟歌」も、もともとは美空ひばりが歌う
ことを意図して書かれたものが、その後
理由があってお蔵入りしたのを、浜圭介さん
と八代亜紀の思いで世に出ることになった
という。
はじめて知った。
世間。
世間とは何か。ちょっとだけ考えたけれど
答えはもちろんみつからないままだ。