報うために。

 ここでは政治的なことを
 あえて書かないようにしてきた。
 けれども、今日はそのルールを
 自分で破る。
 これから復興にむけて途方もない
 費用と労力、そして忍耐を必要と 
 するだろう。
 
 それを賄うためには、国民全体で
 必要な財政を持続的に担保する
 ことが不可欠になる。
 具体的には消費税率のアップである。
 そのためには政治的な大連立を
 小異を捨てて実現し、国民に負担の
 必要を説明し、税率改正を進めなければ
 ならない。
 これまで多くが必要を感じながら実現
 できなかった財政再建の道のりをつけるのは
 今しかない。このタイミングを逃せば
 もう取り返しがつかない。
 実現すれば、多くの亡くなった方々の
 尊い犠牲のおかげで、日本はみずから
 国の危機を乗り越えることができたのだという
 歴史が永遠に刻まれることになる。
 
 反対に実現できなければ、多くの方々の犠牲は
 永遠に報われないことにある。
 政治決断のときだ。
 今は、それどころではないだろうが
 そう遅くないうちに決断の瞬間がくる。
 時間はそれほど残されていない。