前歯のうち、右側の一本は
 差し歯だ。中学一年のとき、
 ふざけて自転車の荷台を止める 
 ロープが跳ね返って口にあたり
 砕けた。自業自得である。
  たまにその差し歯がポロっと
 取れる夢をみる。アチャーと思い
 起きてみてまだ付いていることを
 知り、安堵する。
 
  昨日もポロリの夢をみた。場所は
 南のどこか、シンポジウムか何かに
 参加している。最終日は、パネル
 ディスカッションか何かで、テーマは
 支援について「期待すること」「残念なこと」。
 
  開催直前に差し歯が取れて、なぜかそれを
 ホテルに置いておくためにタクシーに乗った。
 何のために戻らないといけないんだろうと
 自分で自分を不思議に思ったところで
 目が覚めた。