NHK プロフェッショナル 7月7日

 

http://www.nhk.or.jp/professional/schedule/index.html#20140707

 

第232回 2014年7月7日(月) 放送予定

地域の絆で、“無縁”を包む

コミュニティソーシャルワーカー・勝部麗子

ゴミ屋敷、ひきこもり、ホームレス、そして孤独死・・・。社会の中の“声なき声”を「地域の課題」として捉え、住民とともに解決に取り組むのが、コミュニティ・ソーシャルワーカー(CSW)と呼ばれる地域福祉のプロフェッショナルだ。
その第一人者が、大阪・豊中市社会福祉協議会の勝部麗子。阪神・淡路大震災で豊中が大阪最大の被災地となって以降、勝部は住民の力を生かした先駆的な取り組みを次々と推進し、今も全国から視察が絶えない。
その仕事は、介護保険や生活保護など既存の制度では救いきれない「制度の狭間」に陥った、みずからはSOSを出せない人々を救うこと。例えば、「ゴミ屋 敷」の住民。勝部は、訪問を避ける住民のドアに、まずメッセージを書いた名刺を残しておく。相手に対して常に気にかけているサインを発信する。そして、な んとか会話にこぎ着けると、次は近所の住民の協力を得てゴミを片づけ、孤独から救い出して行く。「主人公は地域住民」。支えあう関係を広げ、行政の協力も 得て地域の課題を地域で解決する仕組みを作り上げていく。
仲間とともに現場でもがく、地域福祉のプロフェッショナルの姿を描く。