今日の妄想 By genda in 玄田日記 2014年11月15日 帰りの電車に乗っていると 快晴と乾燥のせいだろう 年に何度あるかというくらいの 美しい夕日の富士山 だった。 ただ車内を見渡すかぎり 夕日の車窓に目をやっている人は 誰ひとりいなかった。 スマートフォンのほうが たぶん面白いのだろう。 そのとき 電車に一人の少女が乗ってきた。 電車が動き出してほどなくすると 彼女は富士山を静かにずっと 眺めていた。そのとき 彼女の眼からひと筋の涙が こぼれ落ちた。 と、 小説ではなるのだろうね。 でもそんなことはなかった。