「心の旅」ではなく。

最近の
春と秋の楽しみは
NHKのBSプレミアムで
やっている「こころ旅」を
観ることだ。

http://www.nhk.or.jp/kokorotabi/

火野正平さんが
視聴者から手紙で送られた
「こころの風景」を
自転車でたずねる旅番組だ。

決めゼリフは
「とうちゃこ」(到着のこと)
「人生下り坂最高」(最近あまり仰らない)
である。

好きなところを思いつきで挙げると

電子メールやファックスではなく(たまにはある)、
だいたいは手紙で送られてきた心の風景(多くは手書き)
をたずねる。

たずねるのは主に自転車、
けれど 無理はしない。
鉄道、バスは上手に利用する。
それを番組では「輪行」という
(はじめて知った言葉)。

放送では自動車にはまず乗らない。
ただし坂があまりにキツイときなど、
通りがかりの軽トラックに
ご厚意で乗せてもらうこと
がある。

出発のとき、目的地を紙の地図で確認する。
番組ではPCや携帯のナビなどは使わない。

目的地は
有名な場所であることは少なく
そこで暮らした人にとっての
何気ない日常の風景がほとんど。

ナレーションは一切なし。最後の数秒間は
風景が音だけで映し出される
(無音の場合もある)。

平井真美子さんの音楽
(テロップなし。平井さんをはじめ
スタッフの名前は一切出てこない)。

池田綾子さんの歌。
たまに火野さんの歌(アドリブ鼻歌も含む)。

火野さんが思いきり弱虫
(高所恐怖症で高い橋が怖い)。
無論、女好きではある(へへ)。

Bカメラ班の凝った遠方からの撮影映像。

雨のときは、雫がカメラに付着して
よく見えない映像(カメラや音声は
同じく自転車で火野さんを追いかけている)。

5人の自転車が一列に連なるところ
(ここでもラッキーナンバーは「5」だ)。

そして何といっても番組に登場する
何ということのない人たちの素の魅力
(おそらく仕込みはない)。

事故なく、できるだけ長く無理せず続けて
欲しいと思う。人気がさらにもっと増えると
たいへんだろうな。