「人財」よりは「人材」のほうが
好きだ。
人財は、人こそ財産ということなのだそうが、
人を貨幣的価値で測っているようで、
どこかひっかかってしまう。
カネを稼げる人がより価値があるというか。
人という素材は、取り扱い次第で
宝にもなれば、残念なことにもなる。
それだけいろいろな可能性がある。
人事には、戒めとして、人は人材と
考えるほうがよいように思っている。
そんな話を、ある素材重視型企業の
人事部長さんにお話しした。すると
少々困り顔で
「20年前から『人財』を使っています」
とお答えになる。
しまった。
たしかに20年くらい前に流行ったのが
人財だった。人を材料のように扱うのは
よくないとか。
だが、その後の人の見方や扱いは、
本当にどうだったのだろうか。
気になるところではある。