近所にあった仏具店が閉店になり、
改装工事をしている。
入ったことはなかったが
けっこう広そうな店だったので、多分マンション
かなにかになるのだろう。
今日夜、車で通りかかり、赤信号で丁度横に
とまった。白いカバーで全面が覆われた元仏具店の
隣には、また別のマンションがある。はじめて気づいた
のだが、そのあいだには古びた電柱があった。
そしてさらにその電柱のすぐ横に、別の小さな柱が
あった。そこにむき出しで、
「仏具」
とあった。暗かったが、白地に赤字で、
タテ30センチ・ヨコ20センチくらいの
小さな看板が、そこにポツンと残っていた。
何ヵ月後、ここには多分、2件のマンションが
何事もなかったように並ぶことになる。
そして、そのあいだに「仏具」の二文字が
ひっそりと・・・。
怖。
ちなみに仏具店の反対隣は、もともと
定食屋だったのだが、何年か前に
突然フラメンコ教室になった。
どんな町だ。
2008年1月
潜伏期間
温泉にて。
かなり温まったので、
水風呂に入ってシャッキと
しようとして、驚いた。
水のなかに男性が沈んでいる。
水底に完全に腹ばい、うつぶせに
なって沈んでいた。微動だにしない。
とっさに「すわっ病気かっ!」と思ったが
あまりの意外な場面にちょっとこわばる。
そうこうするうちに数十秒後、水の底から
男性が、ヌヴァーと浮かびあがってきた。
本人はなんということもなく、
ケロっとしている。
いつものことなのだろうか。
少なくとも私は人生で
初めてみた温泉の利用の仕方だ。
その男性に釘付けになり、ちょっと離れて
ずっとみていた。すると、結局、3回くらい
潜水を繰り替えしていた。
いやあ、いろんな健康法があるもんだ。
そんな日
何をやっても、やろうとしても
うまくいかない日もある。
そんな日。
ニッポン
和凧も意外に高く飛ぶ。