落穂拾い

 電車から降りようとしたとき、
 ふとみたら、切符のようなものが
 落ちていた。
 
 気づいたのだけれど、なんとなく
 そのまま流れに乗って、なにも
 せず、降りてしまった。
 その席にいた人も、なんとなく
 どの人かは、わかった。でも
 なにも結局しなかった。
 あの人、改札を出るとき
 困ったんではないだろうか。
 それともそもそも必要なくてわざと
 置いていったのかもしれない。
 別の人の落し物だったのかもしれない。
 
 でも、それでもなぜアクションできなかった
 のだろうか。
 けっこう落ち込む。
  

いよいよ

 明日から20日まで
 今春刊行予定の本
 の原稿最終チェック。
 いよいよ最終段階だ。
 思えば、今回書き下ろした
 うちの相当部分は旅先で
 書いたものだ。そして今回は
 今まで書いたもののなかでは
 とても苦労なく書けた部類に
 入ると思う。不思議な感慨がある。
 
 それは内容のためなのだけれど。
 中身は追ってご報告させていただきます。
 明日、明後日は新幹線で原稿チェック
 なのだろう。

源氏

 安易に「リベンジ」と
 いう言葉を使うのは
 好きではないけれど
 悔しさは創造の源だ
 とつくづく思うことが
 昨日あった。

みえた。

 飛行機に乗るときは
 きまって通路側。でも
 今回は実にめずらしく
 窓側に座ってみた。
 日産スタジアム、富士山、
 中部国際空港、太陽の塔。
 中高生のとき、地理が一番
 苦手だったけれど、地図も
 案外おもしろいな。