ニュースとしてはきわめて地味だけれど、
考えによっては、WBCと同じくらい画期的
な報道が、今日あった。
http://www.stat.go.jp/info/guide/public/tokumei/index.htm
かつて政府が収集したデータは、原則すべて
政府自身によってのみ利用可能とされていた。
それが4月1日から施行さえる新統計法にあわせ
研究と教育などの公的目的であれば、その個票
データ(原票)を被調査者の丁寧な匿名措置を
施し、セキュリティに十分配慮した上で、そのまま
利用することが可能になったのだ。
これは画期的なことである。
なぜか。今まだ誰もにも知られていない重要な
問題を、実際の客観的なデータを用いて、
多くの研究者の手によって明らかにする道が
歴史上始めて開かれたのだ。問題は解決するのも
重要だが、同じくらい、場合によってはそれ以上に
問題は発見することこそ、重要である。その可能性が
広がった。
このように匿名データの利用の第一歩が開かれるには
実に多くの方々の献身的な努力があった。それも歴史
に残る偉業である。