去る金曜に10月分の速報が発表。
やはり一番目につくのは、完全失業率
(季節調整値)が、3ヶ月連続して減少し、
5.1パーセントとなったことだろう。
多くが予測した年内に8パーセントとか
10パーセントにまで上昇するといった予測は
ドバイショックや円高の影響もあるだろうが、
おそらく実現しないだろう。
これも雇用調整助成金や財政支出の影響
はあろうが、1990年代末から2000年代初の
試練を経験しながら、労働市場の体力が「強化」
されているのかもしれない。
つまりは、状況は困難であっても、失業者が
たくましく現実的な選択を模索し
困難に立ち向かっているのかもしれない。
長期失業や自殺の問題は無視できないが、
一方で日本の労働者はそれほど貧弱ではない。
ただし、製造業や建設業などの就業減少には
依然として改善の兆しはみられていない。特に
製造業就業者の対前年同月の減少は、88万人
と抜きん出ている。
ものづくり日本は岐路に立っている。