スポーツ雑感_100217

 一昨日、ある高校で講演したとき、 
 ふと12年前の長野オリンピックの
 話を思いついた。男子ジャンプ団体
 (結局、金メダルをとった、例の
  原田選手の「ふなきぃ・・・」という
  アレだ)。
 ただ、競技そのものの話ではなく、
 一回目のジャンプの後(日本は不振)、
 天候悪化で競技中止になるかどうか
 の瀬戸際の場面だった。そこで何人かの
 「テストジャンパー」が競技続行可能を
 証明するために、悪天候のなか、見事な
 ジャンプを繰り返し、その結果、競技続行
 日本が金メダルを取ったという話。
 あのテストジャンプは、冬のオリンピックの
 なかで、もっとも印象的だった場面の一つだ。
 
 そう思っていたら、同じ一昨日の夜中にNHK
 でその番組をやっていたらしい。見逃した。
 帰りの新幹線で、宇野重規君のブログに
 あった「オシムの伝言」(千田善、みすず書房)
 を読みきる。オシム前監督が病に倒れた後の
 回復過程で口にした言葉が「試合にいかなければ」
 だったそうだ。
 あまりの衝撃で、報道されれば、岡田新監督ほか
 新チームに動揺と混乱が必至ということで、いっさい
 その発言はシャットアウトされたという逸話が書かれて
 いた。なんだか、泣けてきた。
 自分にそれだけの執念があるだろうか。