来年の予想(その1)

 2011年がどんな年になるのか
 想像もつかないけれど、
 一つきわめて高い可能性で
 生じそうなことがある。
 総務省統計局『労働力調査』
 によれば
 高度成長期の1961年以降、
 製造業の就業者総数はずっと
 景気の浮き沈みで変動しながらも
 ずっと1000万人を上回り続けた。
 それが50年ぶりに1000万人を
 来年は割り込む可能性が大だと
 思う。
 
 1992年のピークには1500万人を
 上回った日本の製造業就業者数は
 その3分の1以上をついに失うこと
 になる。
 今年盛んに国内総生産は日本が中国を
 下回ることが言われたが、個人的には
 なんだかこちらのほうがショックだ。
 
 戦後日本の経済成長の象徴であった
 「ものづくり」が一つの時代を終えるの
 だろうか。
 
 釜石もそうだったが、試行錯誤を経た上で
 また新しいかたちの「ものづくり」が復活
 することを期待している。