釜石・宝来館をいっしょに応援しませんか

このたび、下記の通り、寄付活動が行われる
ことになりました。
お読みいただき、みなさんにご理解とご協力を
いただければ幸いです。
お預かりしたご寄付は、
東京大学の中村圭介さんが責任をもって
全額、釜石・宝来館の女将・岩崎昭子さんに
お渡しします。
震災後の根浜海岸のみなさんと宝来館の奮闘は
5月8日(日)17時15分からのNHK番組
「震災 ドキュメンタリー ハマナスの咲くふるさとへ帰りたい
 ~釜石・根浜地区~」
で放送予定です。
ただし、生活関連情報放送の関係から、
東北管内のみ、
5月13日(金)総合 午後10:00~10:43
の放送となります。
ぜひご覧ください。
ご関心の方にもお声がけいただけると幸いです。
よろしくお願いします。

                            平成23年5月1日
  美しい根浜海岸と宝来館の再生を応援するためのご寄付のお願い
2011年3月11日に東日本を襲った大地震、大津波、火災、土地の液状化などに
より、多くの方が命を失い、傷つきました。その悲しみや恐怖は、これから先
も消えません。
岩手県釜石市の鵜住居地区も、地震と津波により、町全体は壊滅的な被害を
受けました。鵜住居にある旅館であり、多くの方を暖かく迎え入れ、地域の交
流の場であった宝来館の女将・岩崎昭子さんは、津波を目撃したとき、生まれて
以来見なれてきた海の色が、見たことのないほど「真っ黒だった」と言います。
かつてアニメ映画『河童のクゥと夏休み』(原恵一監 督、2007年)に描かれ
た、根浜海岸の真っ白で美しい砂浜は津波直後、消えました。被災直後は道路
も寸断し、陸の孤島となった状況のなか、生存者は手を取り合って、励まし合
い、耐え忍びました。
宝来館は幸いにも本館の建物そのものは無事でしたが、一階部分全体と二階部
分が、使いもののならない状態になってしまいました。隣接の食事処「松の根
亭」は崩落しました。
そんなきびしい状況のなか、奇跡も起こりました。鵜住居町にあった鵜住居小
学校と釜石東中学校を激しい津波が襲い、学校も波に沈みました。にもかかわら
ず、子どもたちは、自分たちの判断で行動し、年長の生徒や児童が幼い子やお
年寄りの手をとって高台まで避難、全員が命をとりとめたのです。子どもたち
は、自分たちの力で奇跡 を起こしたのです。
今度は、大人である私たちが、奇跡を起こす番です。
当初は壊滅状態にあった根浜海岸にも希望の芽が生まれつつあります。寸断し
た道路は、未だ復旧工事が続いていますが、一般乗用車の通行も可能になりまし
た。震災から一ヶ月経ち、女将・岩崎さんが予想していたとおり、綺麗な砂浜
は少しずつ戻りつつあります。広がる海も、ふたたび深くて穏やかな青さをたた
えています。
宝来館の前に広がっていた松林は、激しい津波に耐え 凌ぎ、今でも凜とした姿
で海岸に立ち並んでいます。ただ松林のある砂浜も海水をたくさん浴びてしまっ
たため、砂を入れ替えないと、早晩、松林も朽ち果てるおそれがあります。
宝来館も一定の手を加えれば、ふたたび多くのお客さんをお招き出来そうな状
態であることもわかってきました。女将さんは宝来館の再開に向けて、現在、金
融機関などを文字通り走り回って、資金繰りのメドをつけようとしています。
釜石市民のみならず、多くの方に愛され続けてきた根浜海岸と宝来館の再生
は、きっと震災復興の希望となるはずです。
そこで、このたび宝来館でお世話になってきた何人かで連絡を取り合い、根浜
海岸と宝来館の再生を応援するための寄付を集めることにしました。応援する内
容は次の通りです。
1.根浜海岸やその周辺をみんなで清掃し、綺麗な海岸を取り戻す。
2.根浜海岸やその周辺にみんなで花を植え、美しい花で一杯にする。
3.津波に耐えて残った松林を保存し、海岸再生の象徴にする。
4.地域の交流の場である宝来館の再建を支援する活動を行う。
5.再生した根浜海岸と宝来館を全国・全世界にアピールする。
根浜海岸や宝来館をこれまで訪れたことのある方はもちろん、震災復興に協
力したい、協力したことの実感を得たいというすべての方々からの ご寄付を、
心より歓迎いたします。ご寄付は全額、宝来館女将・岩崎さんにお渡しし、活用
状況を適宜、ご報告いただくようにします。その報告内容は、宝来館のホーム
ページ http://houraikan.jp/ などでもお伝えします。
ご寄付の方法として、下記の通り、口座を開設致しました。尚、お振り込みの
際には、手数料をご負担いただくことになりますが、ご容赦ください。
みなさんのお力で、根浜海岸と宝来館を再生し、復興に向かおうとする被災地
の方々に、希望の灯をともしてもらいたいと思います。ご協力、よろしくお願い
します。
呼びかけ人
内川 晋(関東自動車元会長)
大川吉美(東京ラスク代表)
柴田真之(新日本製鐡(株)執行役員)
柴 孝也(東京医療保健大学教授)
瀧 義彦(タキインテグレーション)
竹内重徳(元岩手県副知事)
藤原 博(弁護士)
中村圭介(東京大学教授)
ご寄付は郵便局の下記口座までお願いいたします。
振替口座記号・番号  00140-5-414273
加入者名       中村圭介(ナカムラケイスケ)
加入者払込店・払出店 本郷
郵便局以外から振り込まれる場合:
店名(店番)〇一九(ゼロイチキュウ)店 預金種目  当座 口座番号 0414273 
なお、通信欄に「見舞金」と書いて下さるようお願いいたします。
また、ATMを使って上記口座まで振り込みを行うと手数料が安くなるそうです。
預かり証を希望される方は中村圭介までご連絡ください。
113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学社会科学研究所
ご連絡は下記にあるメールアドレスまでお願いします。
http://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/mystaff/ksk.html