10年くらい前
だけれど
女性が働くための
環境づくりについて
少し仕事をしたこと
がある。
そのときのことを
思い出してみると
最近のいわゆる
「女性活用戦略」
というのに
少し違和感を
おぼえることもある。
まず、「女性活用」
という言葉だ。これは
明らかに男目線の言葉で
活用するぞ、といわれて
嬉しい女性はいない(たぶん)。
もっと心配なのは
管理職比率という
数字だけが一人歩き
することだ。
女性の管理職が増えないのは
その背後に必ず原因がある。
その原因をまず突き詰めて
そこを変えていかないかぎり
女性管理職はまず増えないし
管理職の女性が増えたとしても
かならずどこかに無理が出る。
働く時間を全体的に少なくしようとか
やらなくてすむ仕事は思い切ってやめるとか
有給休暇をもっと取りやすくするとか
女性や男性の多くが実は働きにくいと
思っている原因をみんなで
探り出し、それを一つひとつ
解消していかなければ
女性がもっと生き生きと働くのは
むずかしい。
目標を立てるとすれば
複数セットのほうがいい。
問題をむずかしくするように
みえるが、それが誰もが
働きやすい社会をつくる
近道だったりすることもある。