危機と雇用 災害の労働経済学

昨日
岩波書店さんから
『危機と雇用 災害の労働経済学』
を刊行させていただきました。

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/06/8/0610220.html
ご愛顧の程、よろしくお願いします。

少しだけまえがき
にも書いたのですが
この本は2012年ごろに
釜石に向かう東北新幹線のなかで
ずっと窓の外の景色をみているときに
書くことを決意したものでした。

その意味でもこの本は
いわゆる震災関連の本ですが
書いている最中に思ったのは
「これは僕なりの労働経済学の
教科書なのかもしれない」
ということでした。

本は、震災後の雇用に
まつわる事実をデータから
迫ったものですが、
それに対してできるだけ
労働経済学による解釈を
付けています。

しかも労働経済学のことを
まったく知らない読者にも
理解をいただけるように
できるだけ努力したつもりです。
そんな思いもあって副題には
「災害の労働経済学」としています。
自分の書いた本で「労働経済学」という
言葉を題名に加えたのは初めてです。

その上で
今後起こり得るだろう
震災などの危機に対して
どのような備えが必要になるか
自分なりに考えてみました。

働くことは生活の根幹の一つですし
災害で傷ついた人が立ち直り
自分で一歩踏み出すために
最も重要な行為の一つです。

よろしければご意見やご感想など
お寄せください。