2020年11月の労働市場(3)

今月も産業別に過去7年平均との比較を確認。すると過去7年に比べた減少幅が大きかったのは、次のとおりとなった。カッコ内は先月の数値。

宿泊業、飲食サービス業 14万人減(1万人増)
複合サービス事業 5万人減(6万人減)
建設業 3万人減(7万人減)
製造業 3万人減(5万人減)
運輸業、郵便業 3万人減(9万人増)

減少幅としては、宿泊・飲食業などが突出して大きくなった。10月には過去7年に比べて1万人増と回復の兆しもみられたが、ふたたび減少に転じることになった。12月には感染の再拡大の影響から営業時間の短縮や移動制限などが求められるなど、さらに厳しさが増していることも予想される。

これまででは6月の過去7年平均に比べた26万人減少が最も大きかったが、それに次ぐ減少となっている。感染の終息が見込めない状況がしばらく続くとすれば、Go Toのトラベルやイートとは別のかたちで、産業を特定した集中的な支援の検討が必要かもしれない。