月光仮面

 久々に近所の川沿いを
 軽くジョギング。
 秋の気配が気持ちいい。
 すると、そのとき。
 「そのままーっ」
 後ろから突然どなり声。
 無意識に体を反らす。
 今度は
 「あぶないーっ」
 すんでのところで、
 ぶつかりそうになる。
 
 ツール・ド・フランスに
 出るかのような、
 なんというのか知らないが
 いかにも高そうなスポーツ
 自転車だった。
 サングラスの中年男性は
 そのまま何も言わずに
 通り過ぎていった。
 サングラス越しに
 ガン見しながら。
 川沿いの道は歩道である。
 自転車がスピードを楽しむ
 ための道ではない。スピード 
 を出したいのなら、車道を
 命がけで楽しめばいい。
 
 どうしても歩道を通るなら
 歩行者に十分注意して
 徐行すべきだろう。
 こんなことが続けば
 せっかくの自転車ブームも
 終わってしまう。
 残念だ。

こなから

 小椋佳さんのエッセイを
 読んだ。それではじめて
 「こなから」の意味を知る。
 こなからとは、小半と書く。
 小半とは、半分の半分。
 お酒1升に対して、
 二合半が、こなからの
 ことだ。
 毎晩の晩酌には
 こなからくらいがいい。
 
 こなからは、
 ちょうどよい加減
 のことをいう。
 
 こなから、こなから。
 たしかに二合はすこし
 もの足りない。

てっきり&すっかり

 毎日見慣れたと思っている
 道でも気づいていないことは
 わりかし多い。
 
 2階立てだとてっきり思って
 いたアパートに、実は3階が
 あったりする。
 それにしても、ここ数年でずいぶん
 お店が入れ替わっているような
 気がする。それははっきりわかる。

A&N

 今日は本当に
 まったくの偶然だけれど
 芥川賞作家さんと
 直木賞作家さんに
 立て続けにあいました。
 さすが
 すばらしい書き手さんである
 ことはいうまでもありませんが
 同じくらい
 すごい聞き手さんであることも
 実感しました。
 すごいな。