空高く

 久々に国際線に乗る。
 ヨーロッパから帰ってきたのだけれど
 最初に見えた日本が隠岐(多分、島前)
 だったのは、ちょっと驚いた。
 それから日本海側から本州(鳥取か、岡山あたり)
 に入ったとき、遠くに瀬戸内海が見えたのは、
 かなり驚いた。
 

発見と出会い

 たぶん、小学生以来ではないかと思う。
 「七人の侍」を全部みた。すべての場面が
 名場面に思った。それに多くの場面をよく
 おぼえていたことにちょっと驚く。子どもの
 頃は、素朴に三船敏郎に惹かれたが、
 今みると、やはり志村喬に惹かれる自分も
 おもしろかった。
 ひさびさに見たが、実は観たい、観たいと
 思っていた理由があった。あるとき、インタビュー
 をされて答えたときに、そこにいた人から
 自分の言ったことと、似ているセリフが
 七人の侍のなかにある、といわれて
 気になっていたのだ。
 たしかにあった。
 そのセリフは、志村のセリフで
 「良い城にはスキがある」
 という言葉だった。

残暑

 歩いていたら
 地面にひっくりかえった
 蝉がいた。
 拾って空に放ってみたら
 自分の力で
 飛んでった。

五輪音頭

 オリンピックが始まった。
 そういえば4年前、開会式から
 書き始め、閉会式に書き終わった
 書き下ろし原稿があった。
 それが『14歳の仕事道』。
 よく読むと、たまにスポーツネタが
 突然表れるのだけれど、当然
 オリンピックの影響なのだ。