SNEP (14)

 新しいご意見をいただきました。
 その方からお寄せいただいた情報は
 次のようなものでした。
 
 最近の介護統計を見ると、介護支援者の増加とともに
 男性支援者の割合が年々増加傾向を示していること、
 個人的にも、都会から介護支援のために仕事を辞めて
 地方に帰ってきている人に何度か会った経験がある。
 働きたくとも働けない状況にいる人がいて、それが
 SNEPに含まれているのでは、と少し気になります。
 ご意見、ありがとうございます。私もスネップの研究を
 始めたとき、増加の原因の一つとして要介護の家族を
 抱えている人が増え、そのことが外部との接触を難しく
 させている可能性があるかもしれないと思っていました。
 幸いにも社会生活基本調査には、ふだん家族の介護を
 しているかどうかの質問があり、さらに自宅に介護が要する
 人がいるかもたずねられています。
 ちなみに、ここでいう介護とは、日常生活における入浴、
 着替え、トイレ、移動、食事などに手助けをすることをいいます。
 介護保険制度で要介護認定を受けていない人に対する介護も
 含みますが、一時的に病気などで寝ている場合は含みません。
 この項目を使って、自宅に要介護者がいることが、孤立無業に 
 つながっているかを推定してみました。その結果、SNEP(9)でも
 書きましたが、要介護者が自宅にいる無業者ほどスネップに
 なりやすいという傾向は、少なくとも統計的には表れてきません
 でした。
 ただし、この分析は2006年のものであり、高齢化がさらに進んだ
 2011年の最新調査を分析すると違いが生まれるかもしれません。
 実際、2006年調査でも、スネップのうち、非孤立無業に比べると、
 高い確率ではありませんが(統計では有意水準10%といいます)、
 自宅に要介護者がいる無業者が、家族型スネップになるという傾向
 も若干みられます。
 介護とスネップの関係については、今後、ますます大事な問題
 になると思います。