SNEP (15)

 では、スネップの生活状況として
 特徴的なこととは、何なのでしょうか。
 社会生活基本調査(調査票A)では、
 たずねられた2日間48時間について、
 20種類に分類された行動の種類から選び、
 15分ごとに記入することになっています。
 そのうち、「テレビ・ラジオ・新聞・雑誌」に
 あてる時間がたずねられています。この
 テレビの視聴時間などが、スネップはやはり
 明らかに長くなっていました。
 平均すると、2日間を通じたテレビの視聴時間などが、
 非孤立無業では410.9分なのに対し、
 孤立無業(スネップ)では、実に585.1分と
 3時間近い差が生まれていました。
 孤立無業のなかでも、家族とも一緒にいない
 一人型のスネップほど、テレビの視聴時間などが
 長くなっていることもわかりました。
 また過去一年間に、スポーツ、旅行、ボランティア
 などを一切していないスネップほど、テレビの
 視聴時間なども長くなっている傾向もみられました。
 仕事もしておらず、誰とも会っていない分だけ、
 時間はあるスネップ。その時間を、おカネのかから
 ないテレビを視ることなどで費やしている、多くの
 スネップの実情が想像されます。