● 社会から孤立しているスネップが
働けるようになるのでしょうか。
十分に可能だと思います。スネップの
なかには、人付き合いがあまり得意
ではないという人もいるかもしれません。
けれど、その多くはけっして生まれもって
変えられないものではなく、経験を通じて
変えていくことができるものです。
私の知るかぎり、若者自立支援を的確に
行っている人たちは、その経験づくりが
とても上手なようにみえます。地域や
会社の協力を得ながら、少しずつ人と
交わりながら、働く経験を積み増していく
のです。
この10年くらい「コミュニケーションスキル」
といった言葉をよく聞くようになりました。
就職には不可欠だとも言われています。
ただ、みているとコミュニケーションスキル
を、少し難しく考え過ぎているようにも
思えなくもありません。論理的・説得的に
話をしたりとか、英語を縦横無尽に駆使
できることが、コミュニケーションスキルだ
とは、私は思いません。
むしろ「わからないなりになんとかする」
とか「わからなくてもわかろうとする」こと
などが、大切とされているコミュニケ―ション
スキルのように思います。それは経験を
通じてできるようになるものだと思います。
それに仕事のなかには、周りとのかかわり
が密接なものから、比較的ひとりでもできる
ものまであります。状況に応じて、すこしずつ
人とのかかわりを持っていけばよいように
思います。
正社員の仕事を最初から目指さなくても
いいと思います。あせらず段階を一歩づつ
進んでいけば、必ず未来は開けると
確信しています。