SNEP (38)

就職支援の相談業務をされている方
からもお便りをいただきました。
お話からは、ひとすじ縄ではいかない現実が
見え隠れします。しかし同時に、広く支援現場で
働いていらっしゃる方には、少なからず共感いただける
内容だとも感じました。
 
それではご本人の許可を得てお伝えします。

SNEP・・・
そもそも私がお会いしている方々が
該当しているか?と「ん・・・・」と感じながらも
毎日、玄田先生のゲンダラヂオを拝読しながら
自問自答している時間がありました。
「無業」のほうが、実感値と共にイメージが付きやすいです。
まず、本日(注:6月20日・SNEP (36))のゲンダラヂオから
● 社会から孤立しているスネップが働けるようになるのでしょうか?
に対しては、「働けるようになる!!」私も同感です。
木村周先生の仰っている中で大好きな言葉が有ります。
「いつでも どこでも 誰でもが学べ やり直しがきく社会」の実現
岩舩展子先生((金属バット事件の頃からカウンセリングに
かかわり、主に家族療法などの幅広く実務家として経験値の高い先生です)も
「馬を水辺に連れて行くことは出来ても水を飲ませる事は出来ない」
とおっしゃいます。
それは自己責任論ではなく、本人次第、
本人が自分で決めて動かない限り
他人(家族も含め第三者(本人以外))は何も出来ない
とも実感しています。
井村さんの言葉の中にもありましたが
私の考えとしても
自助 共助 (左記を試みてそれでも難しければ) 公助 
自分で考えて何とか動き始めることで、共同作業 人との絆?が成立
するのかな・・・と。
ちなみに、
こちらにいらした時点で、「仕事を探す意思」はあることになり
「無業(ニート)」では、定義上はなくなるのでしょうが
「無業から抜け出そうとする人」「無業にしないこと」は
常日頃意識して対応をしています。
誰がいつなっても不思議はない時代です。
ゲンダラヂオの中にも書かれていたように
数年前から 年老いた両親を介護するために離職し
数年経過した方々にお会いすることが多くなりました。
働き盛りの40代、50代の男性もいますし
ときには20代の男性もいます。
比較的、持ち家の実家暮らしで未婚
親を見るということを離職の言い訳
にしているのかしら?と感じることもあります。
口々に、
「親の年金が無くなったら・・」
「死ぬしかないか・・・」等
他力本願かぁと感じることも残念ながらあります。
女性のほうは、働きながら介護をしている方が多い
ように感じます。
それから若年者で、早期離職をした一人暮らしの方々も
来窓されます。
・ハードワークで心と体が疲れた
・整理の方法がわからなくなり自己効力感が低下している
・本人の理想と現実のギャップが乖離
・メンタル面が弱く心が疲れている
・経済的な問題を抱えている
・家族との関係から心身ともに自立出来ない(発達課題有りの場合)
・生理的欲求 食事も満足に取れずに栄養不足から思考能力低下 
・家が無い場合
等々
生育歴は、本人が選択出来ず、与えられた環境により
残酷だなぁ・・・と感じることも多々あります。
その方の状態によって、支援の内容も全く異なります。
だからといって、支援者側が、一緒に同化することも
出来ないししてはいけないことだと自制することも必要です
(メサイヤコンプレックス等共依存関係になると危険です。)
故に、アウトリーチ的な方法は救える可能性もあるけれど、
依存性を高めて自立を阻害しないのかな?
とも感じてしまいました。
支援者の負担も相当高くなると思われます。
私も相談業務に携わった初年度は心身ともに壊れたので
以後コントロールをしてバランスを保つように心がけています。
それだけ、
「働くこと」=人の生涯を左右する可能性に携わることは
重いことであり、
相談員が抱えるには負荷が高く限界も有り
相当な覚悟を持って対峙することも有り
相談者を支援する側を支援する仕組みも
必要だと感じています。
私のほぼ同期で相談業務10年目のある男性の言葉です
「最近、自分のやっていることが、人の役に立つことでは
無いような気がしてどんどん気持ちが冷めてくる」
ただ
「働きたい」・・・本気で思っている方は働けると思います。
全力で支援が出来る体制も整っている場もあります。
本人と支援をする側が、お互いに自分(相手)の育つ(育てる)力を
信じることが出来るか、だと思います。
ときには、思い込みも大切です。
イメージコントロールをすることで
採用まで何人も導けた例があります。
一人ひとりの想いや価値観が、
自分のため だけではなく、人のために・・・と
「隣人を愛する」ことを良しとする世の中になると
「無縁社会」も無いのになぁと祈りたくなります。
とりとめがなさ過ぎますね。 
自分の整理のために書き連ねてみました。   

本気で「働きたい」と思っているか
信頼関係が築けるか
時折おとずれるある種の
「空しさ」といかにつきあうか
三番目の点については、以前
富山の川又直さんが言っていた
支援で必要なのは
「いいことしてると思わないこと」
だというのを、思い出しました。
いろいろ考えさせられる貴重な
お話でした。
ありがとうございました。