孤立無業と自立支援についてのアンケートにご協力ください。

自立支援者および関係者のみなさんへ
                    
社会から孤立した状態にある「孤立無業者(SNEP(スネップ))」に関する取材をしています。将来は本や論文にとりまとめ、そのなかで自立支援のことも、広くアピールしていきたいと考えています。
そこで自立支援および関係した仕事にかかわっている方々にアンケートへのご協力をお願いします。ぜひとも
http://enq-maker.com/cL9MjqL
にある設問にご回答ください。回答がしにくい設問は、空欄のままでもかまいません。
アンケートの回答期限は、10月8日(月・祝日)です。みなさんの回答を心よりお待ちしています。
東京大学社会科学研究所
玄田 有史
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孤立無業:SNEP(スネップ)(Solitary Non-Employed Persons)とは
ふだんずっと一人でいるか、家族とだけすごしている
仕事のない人たちのことです(ときどき支援者に会っている人たちも含めます)。
20~59歳で未婚の無業者のうち、スネップは増え続け、2006年の統計では100万人を突破しました。
スネップの詳細については、ゲンダラヂオ右側にある論文、もしくは『中央公論』2012年8月号拙稿「SNEPの危険な現実」などをご覧ください。

SNEP (51)

スネップ研究で活用した
総務省「社会生活基本調査」
の最新結果である2011年調査結果
の公表が始まりました。
http://www.stat.go.jp/data/shakai/2011/gaiyou.htm
いろいろ「へー」と思うですが
全体的にスポーツをしなくなっていたり
若い人たちが、旅行したり、映画を観たり、
読書をしたりすることが少なくなっているなど
気になる事実がみつかります。
スネップについての記述は
もちろんないのですが、
無業者については
介護関係の仕事に関して
学習している割合が高くなっている
といった事実もみられます。
震災の影響も明らかで
災害に関係したボランティア
をしている割合も、30代後半から
40代を中心にすべての年齢で
増えていることなどがわかります。

SNEP (50)

明日発売の
『中央公論』で
スネップについて
エッセンスを紹介しています。
http://www.chuokoron.jp/
ご覧いただければ
幸いです。
考えてみると
若年雇用問題
ニート
希望学

節目、節目で
中央公論に
お世話になっている
気がします。
特に今月号は、
宇野重規さん
遠藤乾さん
と友だちが多い他、
ここでも登場してもらった
なんと
井村良英さん
も登場します!
ぜひ井村君への
インタビューもお読みいただければ
と思います。

SNEP (49)

スネップについて
お話する機会も
少しづつですが
出てきました。
そうすると
スネップについての
かかわりや印象は
大きく次のように
わかれるようです。
(1)スネップに相当する
人などみたこともなく
まったく想像がつかない
(2)スネップについて身近に
該当する人はいないが
統計などをみると、そのような
人がいたり、増えているというのは
うなづける。
(3)自分の身内や友人、知り合いの
知り合いなどにスネップである人が
たしかにいる。今まで、ニートのような
ひきこもりのような、なんともいえない
感じだったが、話をきくと、まさに
スネップである。
(4)ご自身がスネップである。もしくは
スネップだった。
これまで何度もお話してきましたが
現在は「孤立の大衆化」がみられる
状況です。つまりは誰でもスネップに
なる、もしくは家族や知り合いがスネップ
になる、という状況が起こりやすくなって
いるということになります。
その意味で、上の(1)の方たちも含めて
孤立化の問題を他人ごとではなく、
自分たちの問題であると受け止めて
いただくきっかけになることを
願っています。