今、羽田空港の搭乗口前。
椅子を3つで寝ている人、
缶ビールを飲んでいる人、
等など。年配のご夫婦を
おぼしき人がほとんどだ。
夏休みになれば学生も
増えるんだろうか。金曜で
学習院の非常勤講師も
終了。ゼミの卒業生が
たくさん来てくれる。
学習院時代には、
学生に自分の反省を込めて
「旅をしよう。
そして古典に触れよう」
とか、言ってたな。
2009年7月
良いものはすぐそばにある。
近所のおでん屋の〆サバは
天下一品だ。
アップではなく、ユーピー
東京大学出版会が毎月刊行
している小冊子である『UP』
の最新号(7月号)で、いつもの
希望学三人組(宇野重規、中村尚史、
玄田有史)が、エッセイストの
岸本葉子さんをお招きして座談会。
とても楽しく、希望学そのものの
雰囲気をよく、岸本さんから引き出して
いただいた。
『UP』はちょっと大きな本屋さんにいけば
置いてあったりするのかな?また東京大学
出版会にご連絡いただければ105円で
入手できるようです。ぜひ希望学にご関心
の方は、お手にとって楽しんでいただければ
と思います。
詳しくは
http://www.utp.or.jp/topics/up/up2009/
まで、どうぞ。
多摩川部屋
昨日、電車に乗っていたら
多摩川駅のホームで、鉄柱に
むかって、なぜかテッポウの稽古
に励むおじさんがいた。
テッポウ: 相撲で、両手または片手に力をこめて、
相手のからだをつきとばすもの。柱に手を打ち付けて
その稽古をすることにもいう。
CHOJIKAN RODO
今年も折り返し。前半はいうまでもなく
希望学全四巻の刊行にもっとも時間と
エネルギーを費やしたけれど、同時に
本職の労働問題もやらなくちゃね、と
いつも思ってきた。
昨年は一年を通じて、非正規雇用の
問題、特にどうすれば、正社員化など
状況の改善が可能なのかをデータから
考えてみた。なんとか、自分のなかでは
非正規雇用三部作が完成。
今年の自分のテーマは長時間労働。
まず就業構造基本調査を使って1990年代
から2000年代初頭にかけて長時間労働が
増加した背景を、これまでと別の観点から
明らかにしたいと思って書いてきたのが、
「分配問題としての長時間労働:「即戦力」志向の背後で」
この時期、長時間労働は30歳代から40歳代前半で特に
増えていたことは、以前から指摘されていた。それに対して
この論文の特徴は、長時間労働が、男性正社員のうち
入社後まもない短期勤続層のあいだで急速に広がっていったことを
指摘した。新卒や転職者が、入社してすぐの業務が当時
増えたことで、それをきっかけに時間的・肉体的負担から
辞職を望むケースが増えたり、辞めないまでも労働時間の
短縮を望むケースが明らかに増えていた。
失われた10年と呼ばれた時期、正社員採用の採用条件として
「即戦力」がしばしばいわれた。上記の結果は
即戦力とは、結局、入社直後から長時間労働の
負荷を担う人への選別が強まったことを意味して
いたのだろうと、結論している。
詳細について、ご関心の方は
http://www.ier.hit-u.ac.jp/pie/stage2/Japanese/d_p/2009.html
をご参照ください。
後半はまた別のテーマで長時間労働を考えます。