スネップ研究で活用した
総務省「社会生活基本調査」
の最新結果である2011年調査結果
の公表が始まりました。
http://www.stat.go.jp/data/shakai/2011/gaiyou.htm
いろいろ「へー」と思うですが
全体的にスポーツをしなくなっていたり
若い人たちが、旅行したり、映画を観たり、
読書をしたりすることが少なくなっているなど
気になる事実がみつかります。
スネップについての記述は
もちろんないのですが、
無業者については
介護関係の仕事に関して
学習している割合が高くなっている
といった事実もみられます。
震災の影響も明らかで
災害に関係したボランティア
をしている割合も、30代後半から
40代を中心にすべての年齢で
増えていることなどがわかります。
2012年7月
SNEP (50)
明日発売の
『中央公論』で
スネップについて
エッセンスを紹介しています。
http://www.chuokoron.jp/
ご覧いただければ
幸いです。
考えてみると
若年雇用問題
ニート
希望学
と
節目、節目で
中央公論に
お世話になっている
気がします。
特に今月号は、
宇野重規さん
遠藤乾さん
と友だちが多い他、
ここでも登場してもらった
なんと
井村良英さん
も登場します!
ぜひ井村君への
インタビューもお読みいただければ
と思います。
SNEP (49)
スネップについて
お話する機会も
少しづつですが
出てきました。
そうすると
スネップについての
かかわりや印象は
大きく次のように
わかれるようです。
(1)スネップに相当する
人などみたこともなく
まったく想像がつかない
(2)スネップについて身近に
該当する人はいないが
統計などをみると、そのような
人がいたり、増えているというのは
うなづける。
(3)自分の身内や友人、知り合いの
知り合いなどにスネップである人が
たしかにいる。今まで、ニートのような
ひきこもりのような、なんともいえない
感じだったが、話をきくと、まさに
スネップである。
(4)ご自身がスネップである。もしくは
スネップだった。
これまで何度もお話してきましたが
現在は「孤立の大衆化」がみられる
状況です。つまりは誰でもスネップに
なる、もしくは家族や知り合いがスネップ
になる、という状況が起こりやすくなって
いるということになります。
その意味で、上の(1)の方たちも含めて
孤立化の問題を他人ごとではなく、
自分たちの問題であると受け止めて
いただくきっかけになることを
願っています。
SNEP (48)
今、福井の池田町に
います。今日は中学生
と話しをしたのですが
「ニートに会ったことがない」
と言われました。
日本全体がそうなれば
いいかな、と。
SNEP (47)
スネップは、働くことに希望を
持っていない傾向が強くみられます。
それは家族型の孤立無業ほど
顕著です(すみません、修正します)。
希望がないからこそ、就職活動を
しようとすることも少なく、また仕事
につくための学習にも積極的では
なくなるようです。
もともと私が希望学というのを始めよう
としたきっかけは、雇用問題と関係
があります。雇用の「ミスマッチ」という
言葉がよくいわれます。何のミスマッチ
かというと、年齢のミスマッチや技術の
ミスマッチなどがイメージされますが
実際に一番深刻なのは「希望する
仕事がみつからない」という希望の
ミスマッチです。
またニート問題に取り組もうとした
きっかけも、ニートは意欲や能力に
欠けているのではなく、希望が持てない
ことが最も深刻なのではないかと
思ったからでした。
スネップについても、
自分で自分の希望をつくれるように
なることが、もっとも大事な対策なのだ
と思います。それがスネップを生み出さない
事前の重要な予防対策だと思います。
その意味でもキャリア教育というのは
スネップ対策としても大切になると
思います。希望学で学んだことはキャリア
教育にも役に立つと信じています。
そのエッセンスは『希望のつくり方』
という本に書きました。