2005年からはじまった希望学のなかでは、
たくさんの素敵な出会いがありました。その一つが、
国際救急救命医の二宮宣文さんと社会科学者の中村圭介さん
の出会いです。
中村さんによって描き出された二宮さんの物語から、
私は医療の希望を見た気がします。この本には
壮絶な写真も含まれています。
でも現実に目を背けてはいけないと思いました。
本の刊行までにはいくつかの試練や困難もありましたが、
乗り越えた先にやっぱり希望は待っていてくれました。
ここにまた一つ、希望学の貴重な成果が生まれました。
ご一読いただければ幸いです。
絶望なんかしていられない
希望学の新しい本が出ました。
『絶望なんかしていられない
-救命救急医ドクター・ニーノ・戦場を駆ける』
中村圭介著、荘道社、1,575円
です。帯を書かせてもらいました。
ぜひ読んでください。
○
この一冊には世界の希望が宿っている!
希望を安易に語らない二宮さんは
「本当に必要なのは『野望』かもしれない」
と言った。戦場を駆け巡ってきた救命救急医と、
みずからを調査屋と名乗る当代随一の社会科学者による
出会いと対話が生んだ奇跡。希望学のエッセンスが見事に
ちりばめられているこの一冊には、日本人の、いや世界の
希望が宿っている。この本に何も感じない人は、医者に
なってはいけない。この本で勇気を得た若者は、きっと
医者に向いている。今すぐ医者をめざすべきだ。
玄田有史
ゲゲゲの夏至
近所の川に、亀さんが大量に生息している
場所がある。ついずっと見てしまう。
紫陽花も見ごろだ。今日は夏至だ。
ゴール
10月30日が誕生日なのだが、
同じ日、しかも同じ年に生まれ
実は研究もよく似ている友だちが
いる。
聰一というのが名前なのに
引用されるとき、かなり高い確率で
聡一とかかれるOさんである。
そのOさんに、ボクらの誕生日は
「ディエゴ・マラドーナといっしょなんだよ。
知ってた?」
とおしえてあげたら
「えええええええええええ」
とまるでゴールしたかのように
驚いていた。
たぶん、歓喜の声だったと思う。
たぶん。
613(無意味)
6月13日は、うまれて初めて
高校生に向かって講演した日。
あのときの経験は、自分の人生にとって、
大きなものだったと思う。
たくさんの宿題を高校生から
もらったからだ。
あのときの高校生は、今や30歳を
前にした大人になっているはずだ。
どうしているだろう。