空気を入れなおして
自転車に乗ると
気持ちがいい。
落ち葉どころじゃない
窓の外に、20年育った大きなケヤキの木があった。
朝、歩いていたら、枝の先がらバッサリ切られて
なくなって、太い幹だけになっていた。
とても気に入っていたんだ。
残念でたまらん。
がっかりだ。
特段みつかりませんでした。
おなかが痛くて病院にいくと、
きまってその場では痛みがおさまる
こともある。
7月にデジタルカメラの電源がどうしても
入らなくなったので、修理に出したら
2週間後に、異常なしと判断されて
戻ってきた。
それが9月になって、ふたたびどうにも
電源が入らないので、また修理に出したら
また2週間後に、またまた異常なしと
戻ってきた。
このやり場のない思いをどこにぶつければ
よいのだろう。
どうせまた大事なときに、電源が入らなくなる。
なんてこった。
10月だけど、先週、大学構内で
セミが鳴いていた。
ケンコーケッコー
さっきからプリンターがとまらない。
紙があふれるほど出てくる。
その紙はちょっと焼けたような
臭いとともに、ペラペラになっている。
たまにこんなことが起こる。
動揺してちょっとパニックになる。
この瞬間が実にいやだ。
コンピューターをいじってたら
やっととまる。
はあ。そういえば、今日は大学の
健康診断だった。安田講堂裏の
保健センターに急ぐ。
最初は尿検査だ。なぜか底に
おちょこと同じ◎が一杯ついた紙コップを
もらい、男子トイレへ。
でかでかと
「コップの5分の1までとりましょう」
と張り紙。さっき来る前にしなきゃよかった。
ふりしぼって終わりかけた瞬間、便器の前に
「最初は捨てて、途中からドンといきましょう」
といった趣旨のなにやら人生訓めいた新たな
張り紙があった。
なってこった、と、一気に捨てたら、ほとんど
なくなってしまった。再チャレンジするしかない。
だが出ない、まるで出ないのだ。
まだ健康診断は始まったばかりだぞ。
どうしよう。どうするアイフル。
しょうがないのでトイレの奥座敷の
手だけが見える女性におずおずと
「出ないので後でもいいですか」
とたずねる。
「大丈夫よ。一滴、二滴でいいんだから」
さっきの5分の1は、なんだったのだ。
1滴が10分の1カップのおしっこなのか!
ちょっと動揺しながら、次にいくと、血圧が待っていた。
正直、今度は自信があった。最近、健康状態のチェック
のため、血圧をよくはかっていたのだが、かなり好成績を
残していたのだ。だいたい120と80のあいだといった
ところか。
やさしそうな女性が、電動式の血圧計を右腕に
まいてくれる。問診表をみながら
「お仕事はたいへんですか」
「いえいえ。全然」
感じのいい人だ。
だが、少し時間がたった後、怪訝そうに
「ちょっと高いですね、もう一度、はかってみましょう」
はかり方が悪かったのかもしれないですね。一方
隣のカーテン向こうでは知らない男性が、血圧に
問題があったのか、最近のその人が、仕事だの、
葬式だので、たいへんストレスな生活を送っている
ことを、事細かに語っている声がきこえる。
最近の私に、ストレスというものは、ない。
ところが、やはり血圧検査は、いつもより上も下も
20くらい高かった。
「再検査ですね」
一枚の紙を取り出し、チェックの上、10月に再提出を
告げられる。がーーんん。
もう印刷はしない。トイレもいかない。
言葉と感情
今日言わないでいいことを言って
失敗した。なにかを言うよりは
言わないでいるほうが、何倍も
むずかしい。
ヒトのことはいえないのだ。
ぼーっとしていよう。