冷麦と素麺の違い

 日曜の世界陸上、女子マラソン。
 久しぶりに釘付けになってみた。
 釘付けになると、なぜか小さな
 テレビの前で立ってみている
 自分がいる。なぜだ。
 銀メダルも、入賞も、
 完走もそれぞれ素晴らしい。
 そのなかで、一番ヒヤヒヤしたのは
 尾崎選手が、ある給水所で、
 ドリンクを取り損ねたとき。そこまでは
 よくあるのだけれど、その後、白い
 ジャージを来た日本人男性が、伴奏
 してドリンクを渡した場面が、はっきりと
 場面に写っていた。コーチか?
 あれは、ルール違反ではないのか?
 マラソンのルールのことはよくわからない。
 でも走っている途中で渡したりするのは
 多分まずいだろう。それとも、給水エリアが
 あって、そのなかならOKということか。
 せっかく銀メダルとっても、それが原因で
 取り消しになったら・・・と思って、どちらかと
 いうと、それが気が気でなくて、釘付けに
 なったところもある。
 あれから2日経つが、特にこの件についての
 報道を聞かない。よかった、ということか。
 夏の冷や冷や。

新たな希望

 ずっとあたためてきたもので
 7月末から集中してやってきた
 企画の初稿を、今日、出版社に
 送る。
 すごく苦戦するかと思って
 いたが、少なくとも原稿を書くこと
 は思いがけず、すんなりと書けた。
 今まで書いた本のなかでは、かなり
 珍しい部類だ。
 来年春くらいに本になれば
 と思っていたのだけれど、この調子で
 いけば今年中に刊行可能と編集者から
 連絡が入り、なんだかはじめて焦る。
 今回は、自分の原点に立ち返る本に
 なりそうだ。
 

昨日、真っ赤な赤とんぼをみた。

 夕方の6時前に新横浜の日産スタジアム
 のあたりを歩いていたら、同い年くらいの男女
 に(正確には女子に)、声をかけられた。
 「あのお、ここって横浜球場ですか?」
 「いや、ここは日産スタジアムですよ」
 
 「やっぱり、そうですか・・・」
 「そうです」
 「どうやったらいけますか」
 「急いで、タクシーで新横浜まで
  戻って、JR横浜線に乗って
 関内という駅までいってください。
 駅から、すぐですから(このとき
 もっと近い小机という言葉が出てこず)」
 「ああ、関内ですか(このとき、もう一人の
 男子、はじめて話す)」
 「すぐその辺でタクシー拾えますから
 (なぜか、ボクのほうが焦る)」
 「ありがとうございました
 (なぜか、二人焦ってない)」
 家に帰って調べてみたら、今日は
 横浜スタジアムで恒例のTUBEの
 コンサートだった。しかも開演時間は
 6時だった。
 二人は途中から、間に合っただろうか。
 そういえば、このあいだ、ひっくり返った
 蝉に触ったら、ぱっと起きて飛んでいった。
 みんな、がんばれ。

タイムスリップ

 出雲-羽田便の飛行機は今年
 30周年になるそうだ。出雲空港に
 垂れ幕が下がっていた。昨晩乗った
 最終便はまるで20年近く前にタイム
 スリップしたかのような飛行機だった。
 一列5席。イヤホンはない。離陸前には
 キャビンアテンダントさんというよりは
 どうみても昔のスチュワーデスの風情を
 した女性が、横で避難器具の着用などの
 ポーズ。椅子の模様も、なんとなく
 JALというより、これってむかしのTDA
 じゃない?ていう、なつかしのもの。そういえば
 出雲便は、東亜国内航空だったのだ。
 違ったのはプロペラがついていなかったこと。
 それから着陸のときもずっと電子機器である
 パソコンをやっている兄ちゃんがいたこと。
 
 それから着陸後には、バスではなく、ゲートに
 直接接続された。むかしは、だいたいバスで
 お迎えだったのだ。
 着陸後は、幼稚園、小中学校の先輩にも
 ばったり。
 なんだが、むかしづくしの不思議な3日間だった。