前回のラヂオ後、友人からメールが届いた。
ぜひ活用いただきたいと思う。
この年末、総合労働相談コーナーははじめての試みとして
通常の御用納め後の12月29日(月)・30日(火)に、
各県1箇所、 コーナーを営業する。
労基法などに基づく権限行使と一緒に処理できるよう、
労働基準監督署を各県1署開け、 そこに総合労働相談担当職員
も出向く(年始は通常通り5日(月)から)。
詳しくはこちら
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/12/h1219-7.html
<29日(月)・30日(火)に営業する労働基準監督署>
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/12/dl/h1219-7b.pdf
カテゴリー : ベンキョーしてみた
自分を守る
期間の定めのある労働契約
(1)期間途中の解雇について
労働契約法第17条1項
「使用者は、期間の定めのある労働契約について、
やむを得ない事由がある場合でなければ、その契約期間が
満了するまでの間において、労働者を解雇することができない」
尚、「やむを得ない事由」については、使用者側が立証責任を
負う。
荒木尚志・菅野和夫・山川隆一『詳説 労働契約法』(弘文堂、2008年)
はとても勉強になった。
だとすれば、派遣や請負などはいつでも自由に解雇できるというのは
法律上認められていないことになる。
法律のことはわからない。でも、非正規として働いていて、解雇の不安、
賃金不払い、契約上の不履行など、「おかしい」と思えば、どんどん
公共の相談機関を利用すべきだ。法律は意外に自分たちを守って
くれる。
たとえば
総合労働相談コーナーという、あらゆる働くことの相談に乗ってくれる
場所が全国にある。年間100万件近くの相談が寄せられている。
困っている人は、遠慮なく訪ねたほうがいい。雇用保険に加入して
いなくても、もちろん利用できる。
近所の相談コーナーについては
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html
をみてほしい。
新しい対策も必要だが、
まず大切なのは自分の身を守ること
だと思う。
ジャジャジャ、ジャーン。
去年の12月からずっと考えてきた論文が
ようやくメド。ごくごく小さなものだけれど
自分のなかでは大切にしてきたものだ。
望まずフリーターになっても、2年から
5年、地道に辛抱すれば、可能性は開ける。
年齢や学歴、専門性より、何より粘ること。
そんな思いを実証したつもりの論文だ。
ここ何年、本を書くより、地味な論文を
書くことを、なにより優先してきた。
さあ、投稿。どうなるか。わからん。
結果は、神のみぞ知る。
さて。
次、いってみよ。
元気に!
昨日は玄田ラヂオでもおなじみの井村君と若手の支援者が中心となって
行われた『若者を孤立させない!ミライにつながる若者を世代を超えて
支えるために』というフォーラムに勉強しに、大阪に行ってきました。主催の
A’ワーク創造館ならびに若者の人間力を高める国民運動の関係者の
みなさん、貴重な機会をありがとうございました。
いろいろな支援策がかつてに比べて進みはじめていますが、社会的
困難を抱えて孤立している若者がまだまだたくさんいます。そこで生活
保護世帯を対象にケースーカーの方たちと連携しながら、取り組みを
始めている事例とか、とても参考になりました。むずかしいけれども、
手ごたえがあるときには「乾いた大地に水がしみこんでいくような」
やりがいがあるというベルベットボイス石井君(当日は本人曰く
ややしゃがれ気味の声) の言葉は印象的でした。
さらに今回は、はぐれの川又さん、タメ塾の工藤さん、はじめ塾の和田さん
という三傑の話しを一挙に聴けたのは、本当によかったです。それぞれ
個別にはいろいろといつもお世話になっているのですが、改めて三人と
そのスタッフの「娘探しに来た」野本さん、ベルベット石井さん、
「考える人」福守さんの話は短い時間でしたが、いろいろなことが凝縮されていて、
支援にかかわっているいろんな人に聞かせてあげたいなあと何度も思いました。
司会の井村君が三人に共通して、
働いていくために必要だとう思う三つの条件をたずねていました
(和田さんには、社会に出るための三つの条件でした)。
1.無遅刻・無欠勤(できるだけ)
2.挨拶が出来る
3.素直である
4.無駄話が出来る
5.まっいいか、と思える
6.失敗は取り戻せると思える
7.考えすぎない
8.人の提案に乗れる
9.ただ働きが出来る(といい)
とても楽しい一日でした。
井村君、本当にありがとう。
そしておつかれさまでした。
昨日のひとこと:
『とにかく元気になっちまおうぜ!』
ついでに、先週のひとこと:
『約束は守らなきゃだめだ。だから約束はしちゃだめだ。』
なんか今日の文章は、むかしいた井上記者のような
感じだな。
東大社研DP_J-153
東京大学社会科学研究所
ディスカッションペーパーシリーズJ-153
「若年無業の再検討」(玄田有史, 2006年9月)
http://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/publishments/dp/dpj/
要約
本論文は就業構造基本調査の個票データを用いて、若年無業の決定要因を実証分析した。学生と有配偶を除いた15~34歳の無業者を、求職活動をしている求職型、就業希望を表明しながら求職活動をしていない非求職型、就職希望を表明していない非希望型に類型化し、それぞれの決定要因を多項ロジットモデルによって分析した。その結果、年長、女性、低学歴、長期失業といった、就業に伴う期待収益率が低いグループほど、就業を断念する傾向は強いことが確認された。さらに単身世帯と母子世帯を除く無業者に限定すると、高所得世帯に属する若年無業ほど非希望型になりやすいことも発見された。ただし、非求職型ならびに非希望型に占める低所得世帯の割合は増えつつあり、高所得世帯ほど非希望型になりやすいという所得効果が弱まる傾向も観察された。