そうなの?

  どんな病気についても明確な判断をズバズバ下す医師A。
 「病気にはまだまだわからんことも多いんです。一緒に
  考えていきましょう」という医師B。
 自分が苦しい病気になって、お医者さんの厄介になるとしたら
 Bのような医師がいい。そう、ある会で話しをしたら、みんなに
 笑われた。私は、みんながなんで笑うのかが、わからなかった。
 私には、B先生のほうが、ぜったいに力のある医者である
 確率は高いように思えるからだ。
 違うんだろうか。

ニート文庫化

 今日、幻冬舎文庫さんから
 『ニート』文庫本が刊行されました。
 文庫になるのは本当に光栄で
 ありがたいことだと思っています。
 小島貴子嬢に文庫本の身に余るような
 解説を書いていただきました。
 ボクもちょっとだけ文庫版あとがきを
 書きました。
 それからあらためて共著者の曲沼美恵さん
 にも「ありがとう」を言いたいと思います。

佐賀の田中さんから

玄田 有史 先生
 先日はH17国勢調査抽出速報からのニート数の変化について貴重
なアドバイスをいただきありがとうございました。
 佐賀県くらし環境本部の田中です。
 
 その後、また気になることが分かりましたので、メールをしまし
た。
 それは、以前から気にはなっていたことですが、調査結果に現れ
ない「不詳」の取り扱いです。
 先生もご存知のように国勢調査では、労働力状態を
 15歳以上人口(A=a+b+c)
  労働力人口(a=1+2)
   就業者(1)
   完全失業者(2)
  非労働力人口(b=ア+イ+ウ)
   家事(ア)
   通学(イ)
   その他(ウ)
  労働力不詳(c)
 と分類・集計しています。
 しかし、「労働力不詳」は、結果表に数字として掲載されていません
(計算しないと分からないという意味です)。
 前回のメールでは、非労働力人口のうち「その他」に着目して、その
数がH17年国調抽出速報では前回より半減しているとの問題提起をしてお
りましたが、今回、結果表には数字としては明記されていない「不詳」
の数を出してみますと、
<未婚の15~34歳>
   完全失業者数  非労働力人口から通学除く   労働力不詳
H2    721千人    (データなし)     121千人(0.51%)
H7   1,138千人    (データなし)     143千人(0.58%)
H12   1,233千人      944千人       663千人(2.74%)
H17 1,484千人      671千人      1,078千人(4.92%)
<15~34歳総数>
   完全失業者数   非労働力人口その他   労働力不詳
H2    857千人      256千人      177千人(0.51%)
H7   1,338千人      294千人      216千人(0.61%)
H12   1,462千人      751千人      710千人(2.06%)
H17 1,726千人      387千人     1,282千人(4.16%)
  ※「不詳」の後の( %)は、15~34歳人口総数に占める
   「労働力不詳」の割合
という結果になりました。
 国調に関しては、個人情報保護の高まりを受け、その精度の低下を
指摘されておりましたが、数字でみても前回調査と比較して「不詳」
の数がかなり高くなっています。
 特に、H17抽出速報結果の 未婚の30~34歳にいたっては、不詳率
は7.67%にも上っています。
 さて、これから先は推測ですが、いわゆる「ニート」状態の者につ
いては、「非労働力人口のその他」から、かなりの数が「労働力不詳」
に流れている可能性があると思います。
 試しに、未婚の非労働力人口から通学を除いた数は H17年国調結果
 では、 約27万人減少していますが、一方、労働力不詳は40万人増
加しています。
(完全失業者も25万とかなりの数で増えておりますが)
 前回は、景気の関係等で「完全失業者」に流れているのではないか
と推測しておりましたが、この「不詳」の結果を見ると、かなり楽観
視していたのではないのかと思っております。
 仮に「不詳」に流れているとすると、ニートはまさに実態が捉えら
れない存在になりつつあるのではないかと危惧しております。
(未婚の非労働力人口から通学を引いた無業者数の減少=ニート数の
 減少という誤った判断)
 また、労働力人口のうち、「主に仕事」が減少し、「完全失業者」
が増加傾向ですので、若者を取り巻く労働・雇用環境が悪化している
ことも看過できません。
 これらから、やはり、先生もメールで指摘されていたように「過度
の楽観は禁物」、ニートについては、気を緩めることなく、その対応
策をとり続ける必要があるようです。
 なお、労働力調査結果でも いわゆる「不詳」の数はありますが、
標本調査ということも関係しているかもしれませんが、その数は15
~34歳で限定しても5万人前後(不詳率とすると0.2%程度)であり、
国調とは比較になりません。
 長文となりましたが、取り急ぎ、お知らせします。
 こちらは先週から梅雨明けしたものの、厳しい暑さが続いております。
 体調が崩しやすい時期です。先生、お体ご自愛ください。
         
  佐賀県 くらし環境本部
   企画・経営グループ 田中 

ラテンな石見地方

 今日は、8月の例外的な講演ということで、浜田へ。
 ただ、予約したタクシーが、時間遅れる、コース間違える、 
 行き先間違えるの豪華三点セット。
 とうことで、ピンチのときにこそ落ち着く練習の実践。
 で、なんとか間に合って、講演。
 最近、つぶやき型の自分。かなりチカラ抜けてる。
 お客さまがやさしくて笑いもあり、行ってよかったよー
 と思って帰ってきやした。