ゴール

 10月30日が誕生日なのだが、
 同じ日、しかも同じ年に生まれ
 実は研究もよく似ている友だちが
 いる。
 聰一というのが名前なのに
 引用されるとき、かなり高い確率で
 聡一とかかれるOさんである。
 そのOさんに、ボクらの誕生日は
 「ディエゴ・マラドーナといっしょなんだよ。
  知ってた?」
 とおしえてあげたら
 「えええええええええええ」
 とまるでゴールしたかのように
 驚いていた。
 たぶん、歓喜の声だったと思う。
 たぶん。

613(無意味)

 6月13日は、うまれて初めて
 高校生に向かって講演した日。
 あのときの経験は、自分の人生にとって、
 大きなものだったと思う。
 たくさんの宿題を高校生から
 もらったからだ。
 
 あのときの高校生は、今や30歳を
 前にした大人になっているはずだ。
 どうしているだろう。

野原君

 これから野原君を偲ぶ会にいってくる。
 野原君は、NECに勤めていたが、シリコンバレーに
 単身赴任、来月にようやく日本に帰国というとき、
 アメリカの山で登山中に滑落、還らぬ人となった。
 いっしょにこれからの人事を勉強していた仲間だった。
 呑んでから電車でいっしょに帰るとき、野原君の声が
 大きくて電車内に響くので、こまった。でも、すごくいいやつ
 だった。
 シリコンバレーで働きはじめたとき、「ここでは何でも
 個人の責任と自由でやっていい。でも、誰かになにかして
 もらったら、サンキューだけはいってほしい。それだけが
 ルール。」といわれたという話をしてくれた。
 野原君の分も、今日はみんなで呑もうと思う。

女性と仕事の未来における危機

  10年程前、ポジティブアクションと
 呼ばれた雇用均等もしくは男女共同参画 
 に関連した政策にかかわったりしていた。
 そこで「個性は性を超える」というフレーズに
 出会ったことがある。今から20年以上前に、
 男女雇用機会均等のエッセンスを伝えるために
 つくられたコピー。とてもよく出来ていると
 思う。
 6月は雇用均等月間ということで毎年ポスターが
 作られ、普及活動が続けられてきた。「個性は性
 を超える」というコピーを含んだポスターは、
 東京の三田にある女性と仕事の未来館にある。
 しかし、その未来館の運営を含む女性と仕事
 総合支援事業が、仕分け作業のなかで廃止と
 決まったことはまったく報道されていない。
 廃止にも異議を感じるが、それがまったく報道
 されないことにも違和を感じる。
 「男らしさ、女らしさも大事だが、その人らしさ
 が一番大事」。そんな当たり前の認識が、やっと
 少しずつ広がりかけてきた矢先の廃止だ。このまま
 では流れは、元の閉塞的かつ極端な状況に逆行を
 始めるだろうし、ブレーキが効かなくなるかも
 しれない。そらおそろしさを感じる。
 そんな危機感から署名活動が始まっている。
 http://www.shomei.tv/project-1552.html
 同様な懸念をお感じの方に署名のご検討をお願いしたいと
 思う。