希望学の仲間である
文化人類学者の宮崎広和さんから
メッセージが届く。
宮崎さんは、希望のために必要な
ものとして、次のことを挙げる。
希望に必要なのは一時の休息である。
緊迫した事態のなかで、あえて休むこと
には実は勇気がいる。休もうというメッセージ
は、ときに正確に伝わらないおそれもある。
しかし、次の活力を生むためには、
敢えて休息するべきだというのは、きわめて
実践的で重要なメッセージだ。
これからいろいろなシステムを立て直して
いかなければならない。しかし休息を組み込まない
システムは、いつか破綻する。
希望には、行動が必要だが、休むということも
大切な行動なのだ。何もかも停止した、ひとときの
休息をとることをお互い認め合うことも、社会の
希望をつくるためには欠かせない。
不眠不休で努力されている方にこそ、一時の休息が
許されなければならない。
2011年3月
不安をリスクに。
私は科学が万能だとは
思わないが、
それでも
科学の力を
信じている。
不安をリスクに変えるために
必要なのは、
情報と経験、そして科学
であるように思う。
春はもうすぐ
今日になって、やっと声が
出るようになってきた。
歩いていたら、横浜は
桜が芽吹き始めたことを知る。
今年の東北の桜はいつごろ
咲くのだろうか。
希望
被災された方々が
将来に希望を持てるためには
どんなことが心積もりが
必要なのだろうか。
希望学をふまえれば
さしあたり
次のようなことが
重要に思われる。
まず、
毎日の生活のなかで
実現(come true)できそうな
こと(something)、やれること を
自分なりに決めることだろう。
そして、それを叶えるために
あせらず、ある意味、
淡々かつ飄々として
行動(action)していくことだろう。
その上で、その繰り返しの先、
そう遠くない将来に、
いつかまた落ち着いた生活を
取り戻せるのだと信じる
気持ち(wish)を
強く持つことだろう。
支援に必要なこと
いろいろな支援が広がりつつある。
支援するときに大事なことがある。
それは、まちがっても
「自分はいいことをしている」
などと軽々に思わないことだ。