スネップの人たちは、
病気や怪我を抱えていることが
多いのではないか。
そう思う方もいるかもしれません。
いわゆるメンタル問題を含めて
病気や怪我のために外出が困難に
なったり、人と会うことが難しくなる結果
スネップ状態に陥っているのかもしれない。
社会生活基本調査のうち
最新に行われた2011年の調査では、
健康状態についての設問があります。
ところが匿名データが提供されている2006年
調査では、健康の設問が含まれていません。
そこでかわりに、調査された2日間のうち
治療や療養のための時間があるかどうかに
注目しました。
しかし実際、統計分析をしてみると、
治療・療養の時間がある人ほど
スネップになりやすいという傾向は
みられませんでした。
むしろどちらかといえば、治療や療養
の時間がある人ほど、スネップになりにくい、
つまりは誰かと交流しやすくなっているという
傾向すらありました。
ちなみに、細かいことですが、お医者さんや看護師さん
など、仕事上の行為として接触している場合は、
「一緒にいた」という交流には含まないことになっています。
それでも、治療や療養をして、健康になりたい、
社会に復帰したいという思いや行動があることは
それを応援してくれる友人や知人とのつながりを
生みやすいのかもしれません。
それに問題は、健康でなくても、いろいろな理由で
治療や療養をしないまま、無業状態にある人なの
かもしれません。
健康とスネップの関係については、2011年の
社会生活基本調査が利用可能になった時点で
ぜひともあらためて検討してみたい点です。