スネップは、
1996年の35万人から
2006年には107万人へと、
わずか10年で3倍も
急拡大しました。
では、どのような特徴が
その増加の背景に
あるのでしょうか。
スネップになりやすい無業者として
男性のほうが女性よりなりやすい
30代以上のほうが20代よりなりやすい
高校中退者など教育機会が十分でない
人ほどなりやすい
といった事実があることを指摘しました。
一方で、無業者に占めるスネップの割合を
みると、こんなこともわかったのです。
男性に比べて女性の無業者のスネップ割合が
急速に高まっている
20代前半の若年無業者のうち、スネップの割合が
高まっている
大学卒の無業者のうち、スネップの割合が
高まっている。
つまりは、どちらかというと
スネップになりにくい無業者たちのなかでこそ
孤立状態にある人が増えているようなのです。
以前に、特段におカネ持ちでもなく、一方で
特段に困窮しているわけでもない、普通の
家庭からスネップは生まれているということを
述べました。
ここでもやはり、スネップは一部の人たちに
限られた現象から、性別、年齢、学歴の違いを
超えて、誰でもなるかもしれない現象に
なりつつあることがわかります。