先週金曜に
福井県庁に
本の刊行報告に
行ったときの
もう一つの記事です。
http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/kenmin-news/CK2013072702000210.html
2013年7月
『希望学 あしたの向こうに』(2)
昨日は本の出版についての
ご報告に福井県庁を訪問。
なぜか知事室で大爆笑
しています。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/44473.html
あわせて地元の
勝木書店さんと
福井の紀伊国屋書店
にご挨拶。フェアを
展開していただき
感謝のひとことに
つきます。
これからも
がんばって営業です。
『希望学 あしたの向こうに』(1)
今回の
『希望学 あしたの向こうに』
のおすすめの一つは
橘川武郎さんのエッセイです。
原発の問題について
立地住民のことを
ふまえた上で
未来をみすえた意見で
橘川さんを超えるものは
なかなかないと思います。
特に
『当事者として
一番真剣に悩んできた人々が
一番リアルな希望を見出すことが
出来るのだ』
というメッセージは、
希望学の名言の一つだと
思います。
http://www.amazon.co.jp/%E5%B8%8C%E6%9C%9B%E5%AD%A6-%E3%81%82%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AE%E5%90%91%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%AB-%E5%B8%8C%E6%9C%9B%E3%81%AE%E7%A6%8F%E4%BA%95%E3%80%81%E7%A6%8F%E4%BA%95%E3%81%AE%E5%B8%8C%E6%9C%9B-%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E7%A4%BE%E7%A0%94/dp/4130330705/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1374721076&sr=8-1&keywords=%E5%B8%8C%E6%9C%9B%E5%AD%A6%E3%80%80%E3%81%82%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AE%E5%90%91%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%AB
Perfect Day
http://www.youtube.com/watch?v=tA2BjakmejM
ルー・リードは闘病中と
聞きました。祈回復。
希望学 あしたの向こうに
福井県は、日本人にとっての
心の原風景ともいうべき場所である。
豊かな自然に恵まれ、
家族や伝統を大切にする文化が
地域のいたるところに残っている。
日本人の美徳とされてきた慎み深さや真面目さは、
そのまま福井人の気質にあてはまる。
教育や勤労にも熱心であり、
経済状況のみならず、
生活満足度や幸福感などの全国調査をすると、
つねに上位に位置づけられるなど、
ある意味では他の地域にとっては
羨望の的でもあるのが福井である。
しかし、そんな福井も今、
大きな岐路に立たされている。
その最も象徴的なのが、
原子力活用の行方である。
多くの原子力発電所が存在する
福井の対応と選択は、
震災後のエネルギー政策に
決定的な影響を与える立場にある。
日本の将来の命運を、
今や福井県が握っていると述べたとしても、
あながち誇張とは言えない現実がある。
大切に守られてきた家族のあり方にも、
確実に変化が生じている。
大きな家屋に三世代が同居するという
福井の伝統的な家族のスタイルも、
大きく様変わりしつつある。
地域の人口減少についても、
他の地域と同じように明快な解決策が
見いだせないまま、福井でも日々苦悩が続いている。
希望学の福井調査は、文字通りでいえば
「福のある井(集落・郷里)」であるはずの福井に、
これから希望はあるのか、
そして福井の取り組みが
日本社会にどのような希望を示すことができるかを、
考えようと始められたものである。
東大社研・玄田有史編
『希望学 あしたの向こうに -希望の福井、福井の希望』
東京大学出版会
7月25日発売
「はしがき」より
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-033070-1.html