わからないということ

昨年10月に
総務省統計局が実施した
「就業構造基本調査」
の結果が、
先日公表になりました。
http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2012/pdf/kyoyaku.pdf
そこにはいくつかの重要な
事実が発見されます。
特に重要なのは
雇用契約の期間について
です。
先の要約の3ページを
みると、正社員ではない人の
なかでも「雇用契約の期間に
定めがない人」が、
30.2%に達していることが
わかります。
けっして小さくない数字
だと思います。
ただそれ以上に衝撃的なのは
自分の雇用契約の期間が
分からないという人たちが、
正社員以外では
15.8%もいる
ことです。
「定めがない」ことと
「わからない」ことは
まったく意味が違います。
日本の雇用問題の一つは
この「わからない」ことの
多さにあるように思います。
今回「わからない」という
選択肢を準備したことは
調査の英断でした。
自分の雇用契約期間が
わからないまま
働く人の割合を
減らすことは
労働政策の重要な目標
になるはずです。
世の中には
よい「わからなさ」

よくない「わからなさ」
があります。

NKW

昨日聞いた言葉。
『にもかかわらず笑う』
ドイツのことわざ
だそうです。
ちがう二人の方から
同じ日に聞いたのも
印象的でした。
にもかかわらず
笑う。

『希望学 あしたの向こうに』刊行

ついに希望学が
帰ってきます!
2009年から
取り組んできました
福井を舞台にした希望学の本が
今月25日に刊行の運びとなりました。
http://project.iss.u-tokyo.ac.jp/hope/
思い出。
いったい、これまで何回
米原駅で
きつねそばを
食べたことか。
あそこのそばは
だしも、きつねも、そばも
おいしいのです。でも
福井とは関係ないか。
地域の希望の再生に
関心の方にはぜひ
お読みいただければと
思っています。