12月だ

 あれっという間に12月です。個人的には
 すでに忘年会シーズンに突入しています
 というか、年中、忘年会シーズンのような
 気もしてきました。
 今年は、いくらか仕事をしましたが、
 本を書くにせよ、講演や対談にせよ、その
 ほとんどは共同もしくは協働作業でした。
 私が一緒に仕事をさせていただくかどうかの
 基準はたった一つで、その方とのあいだに
 最低限の信頼関係が相互に確保されていると
 信じることができるかどうかだけです。
 
 そんな人たちとの仕事を終えた後の打ち上げは
 多少ビールがぬるかったとしても、最高の味だったり
 します。よろこんで二日酔いになります。 
 反対に信頼がおけない人との仕事は、まず出来が悪いし、
 書くにせよ、お話にせよ、特にお金をいただいて仕事を
 させていただく場合には、何よりお客様に失礼だと思うんで。
 ただ、私にとって信頼がある人というのは、別に
 考え方や価値観が同じ人ということではないんです。
 もっと基本的なことです。
 その意味では今年もたくさんの人と楽しい仕事を
 させていただきましたし、たくさん助けていただきました。
 心より感謝申し上げます。
 
 よいお年を(早!)。

失敗から

 昨日、日立プラント建設の研修センタを見学に
 千葉県の野田まで行ってきました。
 人材育成というのはなんと言っても現場での体験から
 学ぶのが基本なのですが、今はその現場に教える余裕が
 なくなっていたり、一時的に現場そのものがなくなっていたり
 して難しくなっているのが現状です。さらには2007年問題
 ということで技能を伝えられるはずの人材がいなくなろうとも
 しています。
 研修センタがすごいのは、そんな危機感から、現場で実際に
 起こった失敗の数々を見事に再現し、体験できるようにしている
 ことです。ある部屋(道場)では、過去の失敗例を100箇所設定 
 しているのですが、経験豊富なベテランであっても、すべての誤りを
 見つけるのは難しいそうです。
 今、さかんに技能継承ということが言われていますが、結局、それは
 過去の失敗をどれだけ包み隠さず、次世代にリアルに伝えるようと
 本気でするのかということだと、実感して帰りました。
 そうそう帰る前に、おいしいなまず(鰻)もいただき、野田せんべいを
 土産に帰路に着きました。
 
 

希望と「生きる」

 今朝、電車に乗りながら、希望と生きるの関係について
 こんなことを思いました。
  
 (1)生きるのに精一杯で希望なんて考える余裕もない(なかった)
 (2)希望があったから生きていける(生きてこれた)
 (3)あえて希望を持たないことでなんとか(より良く)生きていける(きた)
 この3つ、何がどう違うのか。
 希望の中身が違うのか?
 考えるその人の違いなのか?
 それとも
 置かれた環境の違いなのか?
 
 11月28日の紀伊国屋ホールでの講演、ご質問
 募集中です。
 http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/shinjukuseminar.htm#seminar_25
 当日、お答えできなかった内容については、このラヂオで
 お答えしようと思っていますので、ふるってご応募ください。
 では当日お目にかかるのを楽しみにしています。

いただいたメールから_051122

 いただいたメールのなかに、こんなご案内が
 ありました。情報のご提供です。私が学生だったら
 こういうのに参加してみたかったかもしれません。
 ○
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 □■ 日本フィランソロピー協会よりイベントのお知らせ ■□
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     体験ボランティア講座 in 日の出太陽の家
     ~企画に役立つノウハウたっぷり!!~
         12/2(金)~12/3(土)
 http://www.philanthropy.or.jp/contents/activity/event.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
社会貢献の担当の方、プログラム作りに最適な体験ボランティア
講座を行ないます。担当者ご自身が体験し社内に持ち帰って、
今後の参考になる1泊2日の講座です。
30名の募集ですので、お早めにお申し込みください。
◆日時:
2005年12月2日(金)11:30~12月3日(土)14:30
◆場所:
社会福祉法人日の出太陽の家(東京都西多摩郡日の出町大久野5107)
◆集合時間:
12月2日(金)11:30
◆集合場所:
JR青梅線の青梅駅の改札(東京からは約80分)
◆内容:
①障害者の方々と一緒に作業、②障害者の方々との交流会、
③担当者同士の交流会
      
◆費用:
会員6000円、非会員8000円(研修費、宿泊費、食費、保険料込)
*参加費は当日お支払いいただきます
◆持物:
初日の昼食、作業できる服装、軍手、タオル、その他歯ブラシや洗顔など
宿泊に必要なもの(シャンプー、リンス、石鹸、寝具は必要ありません)
◆定員:
30名(定員になり次第に締切)
   
◆宿泊:
武家屋敷(築100年以上、元料亭を移築した由緒ある建物)
◆申込・お問合せ:
担当:初田裕美(はつだ・ひろみ)までご連絡ください。
mailto:seminar@philanthropy.or.jpTEL: 03-5252-7580 FAX: 03-5252-7585
◆スケジュール(予定):
12月2日(金)
11:30 JR青梅線・青梅駅集合
12:30 武家屋敷にて昼食、オリエンテーション
     太陽の家スタッフによる講座「福祉施設でのボランティア活動のイロハ」
13:30 障害者の方々と作業
     (山か畑での作業、陶芸の粘土を再生、屋内での手作業、ビーズ作り等)
16:30 近くのつるつる温泉へ
19:30 障害者の方々と交流会
20:30 夕食、参加者同士の交流会
12月3日(土)
07:30 起床、朝食
09:00 障害者の方々と作業
12:00 昼食(バーベキュー)
14:30 解散        
◆社会福祉法人日の出太陽の家とは・・・ 
太陽の家を利用している人たちは、いわゆる知的発達障害と
言われる人たちです。入所利用の人が30人。男17、女13、平均年齢
42歳、20~65歳の人がいて、毎日自分にあった作業をしています。
企業やNPOから幅広くボランティアを受け入れており、宿泊施設と
なっている武家屋敷では、毎週様々な人が泊まりにきています。
連絡先:042-597-2811  http://www.taiyonoie.org/

ハヤオ

 今日は日本学校メンタルヘルス学会で 
 はじめて生で河合隼雄さんのお話を聞かせて
 いただきました。予想にたがわぬ面白さでした。
 内容はもちろんですが、「そう思いませんか」
 の問いかけのタイミングとか、おしつけがましくない
 展開など、ひたすらすごいなー、と思いました。