12月

 ジョン・レノンのStarting Overが流れる時期。
 この歌にも、苦い思い出がある。
 今朝、まっすぐの道の先に真っ青な空の
 下の富士山。白いキャンバスのような山の
 壁面に、鳥のようなかたちをした雲がかかって
 いた。

佐藤さんはこちら

 6時に忘年会。予約名は「佐藤さんです」
 と伝え、席に案内される。すると、数分後
 まったく知らない佐藤さんの女性グループ
 が来店。一同、????
 お店に電話を借りて、こちらの佐藤さんに
 電話。佐藤さんは新幹線中。忘年会は7時半
 から。予約名も佐藤さんではなく、サカイさん
 だという。
 
 なーんだ。というわけで、7時半までヒマに
 なったので、ラヂオを書いているわけです。

黄金色

 東大本郷キャンパスは
 銀杏並木が一年で最も美しく彩られる
 時期を迎えています。
 お近くの方、ぜひお散歩がてら
 いらっしゃってみてください。

調査の危機

 総務大臣殿
 国勢調査が事業仕分けによる予算縮減の対象と
 なっているとうかいがいました。私は東京大学
 社会科学研究所の教授をしております玄田有史と申します。
 経済学を専門に研究しております。
 日ごろより、国勢調査をはじめすとする政府実施の
 統計調査の重要性を強く認識する一人として、
 ぜひとも、十分な予算を確保した上で
 今後とも国勢調査の継続的な実施を強く要望します。
 その理由を箇条書きで述べさせていただきます。
 1、国勢調査は、日本のすべての統計の基幹
 (ベンチマーク)となっており、その全数調査が
 5年おきに定期的に実施されない場合、各種
 人口推計(完全失業者数など)やマクロ経済指標の
 作成など、あらゆる統計の信頼性が低下し、
 政策立案に重要な支障を来たすおそれが大きいこと。
 2、現在、就業や家族形成の多様化、プライバシー
 意識の変化、地域コミュニティの変容などが進んでいる
 ことから、国勢調査をはじめとする調査そのものの
 実査がきわめて困難になっていること。統計実施の
 予算削減は、ますます調査を困難にし、調査そのものの
 世界的信頼性が著しく低下する懸念があること。
 3.国勢調査は、調査時点での状況の把握と同時に、
 調査5年間の変化が大きな意味を持つこと。それを調査
 そのものを先送りなどにした場合には、5年という共通の
 枠組みでの比較ができなくなるため、調査の有用性が
 薄れること。
 国の現状を正確に把握することは、中長期的によりよい
 ものにするために、不可欠な情報です。それは、健康対策
 として、ダイエットを行う際に、一切、体重計に乗らないことと
 同じことを意味します。定期的に実態を把握することの意義は
 あらゆるダイエットのなかで、「毎日体重計に乗り続けること」
 がもっとも有効という比喩にも通じるところがあります。
 先進国のなかには、日本と同様なかたちでの国勢調査を
 行っていない国々もあるようですが、その結果として、統計
 そのものの世界的信頼性が大きく低下し、政策の立案や
 評価に重大な問題を生んでいるとききます。その調査の
 実態については、総務省統計局の専門的な知見をお持ちの
 方や、OECDなどの国際的な機関の担当者などにお聞き
 いただければ、ご理解いただけると思います。
 これまでの日本の政府統計に担ってきた、
 困難な状況にある人々の実情を正確に描き出し
 続けててきた営みに、高く敬意を抱く一人として、
 今後とも国勢調査をはじめとする政府統計の
 円滑な実施を強く希望します。
 東京大学社会科学研究所
 教授・玄田有史

労働力調査(平成21年10月結果)

 去る金曜に10月分の速報が発表。
 やはり一番目につくのは、完全失業率
 (季節調整値)が、3ヶ月連続して減少し、
 5.1パーセントとなったことだろう。
 多くが予測した年内に8パーセントとか
 10パーセントにまで上昇するといった予測は
 ドバイショックや円高の影響もあるだろうが、
 おそらく実現しないだろう。
 これも雇用調整助成金や財政支出の影響
 はあろうが、1990年代末から2000年代初の 
 試練を経験しながら、労働市場の体力が「強化」
 されているのかもしれない。
 つまりは、状況は困難であっても、失業者が
 たくましく現実的な選択を模索し
 困難に立ち向かっているのかもしれない。
 長期失業や自殺の問題は無視できないが、
 一方で日本の労働者はそれほど貧弱ではない。
 ただし、製造業や建設業などの就業減少には
 依然として改善の兆しはみられていない。特に
 製造業就業者の対前年同月の減少は、88万人
 と抜きん出ている。
 ものづくり日本は岐路に立っている。