東日本大震災における緊急雇用対策

 4月に東日本大震災復興
 構想会議検討部会専門委員を
 思いがけず仰せつかりました。
 先月末に構想会議から提言が 
 提出され、およそ2ヶ月半に渡った
 官邸の構想会議の仕事は一区切り
 がつきました。
 検討部会では、当初から「雇用」
 というテーマで打診をいただいたことも
 あり、雇用とそれに関連した経済に
 ついて、できるだけ具体的に発言して
 きました。議事録も現在、名前を伏せた
 上で要旨が構想会議のホームページに
 掲載されていますが、早晩、記名付きで
 全文議事録が公開されると思います。
 http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/
 
 部会とそれに伴ういろいろなやりとりのなかで
 考えたり、学んだりした東日本大震災に対する
 現時点までの緊急雇用対策について、備忘録的に
 まとめてみました。
 http://web.iss.u-tokyo.ac.jp/future/
 のなかの、「東日本大震災における緊急雇用対策」
 がそれです。
 以前、「仕事のなかの曖昧な不安」という本を書いた
 ことがありますが、これからは「復興のなかの確かな
 希望」も、追い続けていきたいと思います。
 あらためまして、この間、いろいろなご助言、ご協力を
 いただいたみなさんに、この場を借りまして、お礼を
 申し上げます。
 ありがとうございました。

長期失業

 震災が起こっていなければ
 今頃、最大の雇用問題は、
 新卒の未内定問題とならんで
 長期失業の増加問題だったかもしれない。
 ちょっとだけ考えてみた。
 http://www.rengo-soken.or.jp/dio/
 2010年に1年以上仕事を探し続けている
 長期失業者は121万人に達した。実に
 失業者の3人に1人が長期失業者という
 計算になる。
 3ヶ月を超えて仕事を探し続けるというのは
 たいへんなことだ。気力も失せる。
 どうすれば、その3ヶ月以内に仕事につけるのか。
 まだまだわからないことが多い。
 
 たいへんな状況であるからこそ、いろいろな
 ことに目をむけなければならない。
 

民間と政府のナイス連携

「しごと情報ネット」という、
民間求人情報会社、民間職業紹介会社と
厚生労働省が共同で運営し、ハローワークが
持つ求人情報と民間求人情報会社や
民間職業紹介会社が持つ求人情報を
一括して検索できるポータルサイトがあります。
民間ビジネスと政府が連携してきめ細かい
就職情報の提供を行っている、とても好事例だと
思います。PCからでも携帯電話からでも情報を
得ることができます。詳しくは、厚生労働省の
報道発表
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001dti2-att/2r9852000001dtjs.pdf
または直接、
「しごと情報ネット」のトップページ
http://www.job-net.jp/
をご覧ください。
さらに先日、被災者のみなさん向けの就職情報として
新たなサービスが始まりました。検索の絞り込み条件のなかの
業務の内容に「震災被災者対象求人」と入れると特に被災者の方向け
の情報があります。
ちなみに「岩手県」の「正社員」「すべての職種」で
「震災被災者対象求人」で絞り込むと、現在のところ87件の
求人が出ていました。
このようなサービスがどんどん広がり、利用されると
いいですね。

3J

 復興を構想するとき 
 実効性が何より大事だ。
 併せて欠かせないのが
 実現性。絵に描いた餅
 では意味がない。
 もう一つ何が大事かと 
 考えれば、実感性も
 忘れてはいけないように
 思う。何か期待できる
 ワクワク感がから
 希望の行動は生まれるのだ。
 と書いたところで、
 紙で切った指先が痛い。