経済セミナー

 3月に湯浅誠さんと対談。
 その内容が、今発売中の
 『経済セミナー』(2009年6・7月号)
 に掲載されている。
 http://www.nippyo.co.jp/
 湯浅さんとはそのとき初対面。
 年度末で、大量な派遣雇い止めへの
 対応に奔走されていたときだけに
 相当エネルギッシュな方なんだろうな 
 と想像していた。
 でも実際お目にかかってみるち
 とても飄々としていて自然体で
 いらっしゃった。
 
 政治学を大学院でずっと勉強されて
 きた方をお招きして、経済学に関心を
 持つ読者の雑誌で対談ということで
 どうなるのかな、と内心思ったが、
 個人的にはとても面白い経験になった。
 経済学に限らず、労働問題に関心のある
 方には、ぜひ読んでいただければと
 思う。
 
 そういえば『仕事のなかの曖昧な不安』
 のアイディアを最初に掲載させてもらったのも
 経セミだった。発行元の日本評論社さんでは
 昨年、『法律時報』という雑誌に、格差問題に
 ついて書かせていただいたりもした。
 『経済セミナー』は大学や大学院で
 経済学に目覚めた学生が最も手に取る
 日本語の数少ない、そして信頼できる 
 雑誌だと思う。不況の影響などもあって
 今年度から毎月発売から隔月発売に
 なっている。今後とも続いてほしいと
 願っている。
 

労働力調査4月結果

 2009年4月の労働力調査の速報。
 完全失業率(季節調整値)が5.0%に
 なり、悪化が続く。
 ただ、最初はもっと悪化するのではないか
 と思っていたので、やや意外な感も。
 ゴールデンウィークもあって求職活動など
 手控えもあったのかもしれないが、失業者数は
 季節調整値334万人は、2003年同月の364万人より
 まだ少ない。
 雇用は遅効性があるので、今後はなんともいえないが
 景気の底打ち感と追いかけっこだろうか。それに新卒
 採用は当面厳しいだろう。
 「変化」と「水準」の見方にも注意が必要だろう。
 今回の教訓は急速な悪化への対応にあるのかもしれない。

2つの「化」

 昨日、電車に乗っていて
 これからの働き方・雇用システムの
 キーワードとして
 『非正規の人材化・正規の仕事化』
 という言葉が、ふと浮かんできた。
 これからは、非正規で働く人々が
 大切な人材としてみなされる社会づくりが
 大事で、同時に正規の人たちにとっても
 一人ひとりが大切にされながら一方で
 仕事としてのある種の割り切りができる
 ことも求められているのではないか。
 非正規は仕事の内容によって報酬など
 決められることが多く、反対に正規は属人的な
 要素が強いのが現状だ。それを180度転換する
 ことは困難だけれど、ゆるやかにモードチェンジを
 することが必要だし、実際の職場はその方向に
 動き始めているように思う。

ディラン

 ボブ・ディランが全米全英チャート1位
 という。チャートがなにさ、と思うけど、
 すごい。
 ラヂオ、アルバム。なんだか元気が出てきた。
 おお、ラヂオ。

今朝のニュース

  今朝のNHKニュースで
 北朝鮮から韓国に脱北した人たちの
 自立支援について報道していた。
 
 支援のためのトレーニングで力を
 入れているのは、なれない
 PCや携帯電話の使い方の他、
 「自分を表現すること」なのだという。
 見ていて、なんだか少しせつない
 気持ちになった。
 。
 今日から裁判員制度がスタートする。 
 一生のうちに、一回でも裁判員になる
 確率はどのくらいになるのだろう。
 一生に一回あるか、ないかくらいだろうか。
 それとももっと高いのか。いずれにせよ
 そういう報道があるほうが、多少は
 安心もあるのではないだろうか。
 ちなみに毎月全国の4万世帯が対象となる
 完全失業率などを調べる「労働力調査」
 の対象になる確率は一生に一回くらいと
 いわれている。
 http://www.stat.go.jp/data/roudou/index.htm
 一ついえそうことは、これからますます
 「わかりやすい」ということが大事になるという
 ことなのだろう。