2020年7-9月期の労働市場(2)

8月12日に書いたブログでは
20年4-6月期に
フリーランスを含む
非農林業の雇い人のいない自営業主(雇無業主)が
前期に比べて36万人、
前年同期に比べて26万人と 大きく増加しており、
感染拡大がフリーランス普及の きっかけになる
可能性を指摘した。

その後の動きはどうなのだろうか。

今回発表された7-9月期の詳細集計の結果では
非農林業・雇無業主は333万人と、
前年同期に比べて9万人増加したが
前期に比べると18万人の減少となった。

年齢別でも65歳未満では おしなべて減少、
前回大きく増えた高校卒などでも 減少に転じた。
未婚者や単身世帯の減少も大きかった。

感染拡大急拡大の直後は 休業が広がったことで
時間的に余裕が出来たのを利用して
一時的にフリーランスや個別請負などの
かたちで働いた人が急増したことが 考えられる。
それが休業や短時間就業がほぼ終息した ことで、
通常の雇用者としての仕事に戻り、
主な働き方としての一時的な自営業的な働き方も
辞めた人が多かったのかもしれない。

感染拡大をきっかけに フリーランスが増加したというのは
一過性の事実として終わるのだろうか。