スーパーボウル。
最後の最後までわからない今回も
好ゲーム。最後の両足タッチには
ドキドキする。
スティーラーズといえば、テリー・
ブラッドショーとリン・スワンだ。
今回のゲーム、審判が特に
反則に厳格だったのは、金融危機を
受けてか(な、わけない)。
朝は、今編集している本の論文を
チェックしていたが、正直、半分、
いや半分以上、テレビに釘付けだった。
テレビといえば、ワイドショーから依頼。
労働経済学の観点から、現在の
非正規雇用者の失業問題について
コメント(VTR収録)を、とのこと。
特に最近報道の求人と雇用のミスマッチ
問題での解決案について意見を、と。
お断りする。
ただ、もし、しゃべったなら、どんなこと
話していたかな、とちょっと夢想してみる。
「孤独な転職は絶対避けるべきです。
親身になって相談に乗ってくれる
人がいるかどうかが、決め手です。
もし家族や友人など周りにいなければ、
ハローワークでも、サポステ(地域
若者サポートステーション)でも、
ジョブカフェでも、NPOでも、民間企業
でも、なんでもいい。とにかく相談相手を
みつけることです。話しているうちに
仕事がみつかることも多いんです。」
「それから、何でもいいですから、
『これだけは一所懸命やってきた』という
アピールできることを仕事でみつけてください。
それをきっかけに相談していて適職が
みつかることも多いですし、就職面接でも、
それが勝負を決めるんです。」
そんなことをいうんだろうか。
ちょっとエラそうだろうか。ただ
しゃべる時間もないだろうけど。
投稿 : genda
幕張で思った
今回の製造業を中心とした雇用危機は、
日本経済が結局のところ、輸出依存型、
特に米国市場依存型であることを、
はからずも露呈したことになる。
その意味で雇用危機対策として、1980年代
末にうたわれたような内需拡大が問われる
ことになるだろう。当時と違うのは、米国からの
プレッシャーによるのではなく、日本が自らその
案を練ることが問われていることだろう。
さらには当時の反省も踏まえると、リゾート開発
などの大規模開発に期待はできず、やはり医療、
福祉、教育といった生活に密着型の内需拡大で
あるべきというのが、やはり国民的総意に近い
のではないか。ただ、そうなると、やはりそれが相当数の
雇用創出につながるには、それなりの時間を要する
だろう。
結局のところ、米国経済が借金依存などの体質を改善し
ふたたび、安定した大規模な市場を回復するまで、
当面は、じっと辛抱ということになりそうな気がする。
明日は、スーパーボウル。ある意味で、オリンピックや
サッカーワールドカップとは異なる、世界最大のスポーツ
の祭典だ。ニュースによると、チケットの売れ行きに陰り
もみられるようで、それも驚異的なことだ。スポーツ好きと
として、この不況がスポーツに影を落とすことは、正直、
悲しい。こういう時期だからこそ、ぜひ明日の試合は
盛り上がってほしい。
さらには、今回の危機は、米国だけでなく、潜在的な
成長力の大きいアジアの市場を志向する本格的な
きっかけになるのかもしれない。その意味では、これから
重要な能力開発、特に若者にとっての能力開発としては
案外、アジアについて関心を持ち、言語や文化などを学ぶ
ことが重要なのかもしれない。
そういえば、先週、幕張に一泊二日の出張をした。
すぐ目の前にアジア経済研究所があった。行ったことが
なかったので、ふと昼休みにのぞいてみた。図書館が
ものすごく立派で快適だった。
自分もアジアをもっと勉強しなければいけないだろう。
結局は人の力。
雇用政策の現場に詳しい友人から
2000年代前半の雇用が深刻化した
時代に、もっとも有効だった対策に
ついて聞いたことがある。
それは、就職の紹介や相談の窓口
での、マン・ツー・マン、つまりは
個人対個人による支援ということだった
そうだ。
「今日から、私が○○さんの担当をさせて
いただきます。よろしければ就職が決まる
まで、責任をもってお付き合いさせて
いただきます」。
「これまでの経験からすると、もちろん
いろいろ個人差はありますが、まずは
3ヶ月を目安に、そのあいだに就職が
決まるようにやっていきましょう」。
仕事に就けない人に対して、
「ハローワークに行けばいい」といわれても
なかなか足は運ばない。けれど、
「そこには△△さんが、○○時にアナタのこと
を待っているから」という励ましは、チャレンジ
しようとする気持ちを、少なからず奮い立たせる。
そんな話をニート支援の現場に詳しい別の友人から
聞いたこともあった。
支援者を新規に確保するには、もちろん
それなりの人件費が発生する。ただ、
その費用に対する就職者実績は、結局は
一番高い。個別対応は、一気には数に
つながらないように思えるけれど、実は
その積み重ねがもっとも効果的なのだ。
そんな話を、今週が最後だった大学院での
授業でもした。いろいろ労働政策の話を
したけれど、個別支援の大切さの話は
なんとなくだけれど、学生の反応がとても
高かったように思う。
支援には金もかかるけれど、結局は人である。
そんな理解がもっと広がっていけばよいと
思う。
古くから雇用問題で苦しんできた他の先進国
でも、すぐれた対策のキーワードは
「個別的」「持続的」「包括的」である。
ちなみに授業では、雇用対策の究極の目標
としては、結局のところ、仕事がないことに
思い悩み、絶望し、自ら死を選ぶ人を出来る限り
減らすことではないか、という意見があった。
それは、一つの見識であると私も思う。
そのためにも、個別支援体制のいっそうの充実
と理解は欠かせない。
いよいよ、か。
雇用状況の急速な悪化が、
統計にも鮮明となってきた。
2008年12月の完全失業率が
発表された。季節調整済数値
は4.4パーセントで、過去最悪
だった2002年6月、8月、2003年4月
の5.5パーセントよりは、依然として
低い。
ただし、対前月増0.5パーセント増は
明らかに異常な数値である。1970年代
前半の石油危機、1985年後の円高不況、
そして90年代以降の失われた10年でも
ひと月で0.5%も上昇した例はない。
就業者数も、一昨年の12月に比べて
65万人と驚異的な減少だ。うち47万人は
25歳から34歳の減少である。
失業率や就業率の他、非労働力率にも目を配る
必要がある。失業者は職を探している
が、非労働力は職探しを断念している
ケースも含まれ、ニート状態にある
若者や中高年など、より深刻な状況もある
からだ。
本日発表された労働力率の年次数値を
みると、まだ顕著な労働力率の低下は
みられない(ただし、4年ぶりに低下している
のも事実で、前年に比べて19万人減少)。
今後は、こちらにも目配りが重要になる
だろう。
決定のプロセス
前回、少し言及した労働政策審議会とは
厚生労働省のホームページによれば
「厚生労働大臣の諮問に応じて労働政策に関する
重要政策に関する重要事項を調査審議すること 」
「厚生労働大臣又は経済産業大臣の諮問に応じて
じん肺に関する予防、健康管理その他に関する重要事項を
調査審議すること」
とされている。
そのメンバーは、ウィキペディアにも出ているが
(ただ記載のメンバー情報はたぶんちょっと古い)
「労働者代表」「使用者代表」と 研究者や弁護士など
の「公益代表」から構成される。諸々の利害関係を
調整し、落としどころを探りながら、現実的に導入可能な
労働政策を実施的に決めてきた。委員は、それぞれの
立場を代表する見識者が揃っている。
さらに審議会の下には、複数の分科会・部会があり
職業安定、雇用保険、労働条件、障害者雇用、能力開発など
個別テーマごとに詳細な審議がなされている。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/#rousei
ただ、そのいずれについても、今後は
非正規、失業者、ホームレス、ニート状態にある無業者とその家族
を等支援するNPO等の団体の他、若年、学校関係者、さらには
60歳以上の高齢者なども、意思決定のプロセスに参加すべき
ではないだろうか。
何をもってそれぞれの代表と考えるか等
人選に難しい問題もあるだろう。テレビ出演など
「有名人」ということで選ばれるのは、ちょっと勘弁してほしいと
思う。なんといっても、自らの立場を責任をもって代弁すると
同時に、異なる立場に対しても、理解を示せる人であって
ほしい。代表者は、きわめて重い社会的責任がある。
けれど、正社員、雇用保険加入者、企業
のみを擁護し、それぞれの既得権の維持に努めているといった
批判など、若年、非正規、無業者などの当事者が直接政策決定
のプロセスで発言する機会が与えられていない事実がある限り、
避けることができないようにも思う(批判は常につきものだけれど)。
そんな私でも気づきそうなことは、既に然るべき方々が
検討されているのだろうけれど。