取材

これまで
取材などを受ける際は
対面を原則としてきた。
つまりは
電話取材やメールでの取材は
基本的にお断りしてきた。

理由は正直
なんだったか忘れてしまったが
電話取材は一体いつまで取材が
続くんだろうと思ったことが
あったのがそうだったかもしれない。

メール取材は
直接訊くより聞きやすいのか
質問が漠然として
いることも案外多くて、
「そんなの答えられないよ」
と思ったことがあったような気がする。

わざわざ会いに来て取材をされる
というのは、それなりに気合のいる
ことだろうし、なんとなく相手の
思いに引きずられて、こちらも
考えていたことが整理できたり、
自分自身おもいがけない発見も
あったりしたような、そうでもないような。

ただ電話やメールではそんな思いは
まずなかった(と思う)。

そうなると、これからの
問題はオンラインでの取材
をどうすればいいんだろう
ということになる。
これは聞かれる方だけでなく、
聞く方にとっても課題だろう。

今日「はじめての取材なので
オンラインは失礼かもしれないですが」
と言われ、へーそんなものか
と思った。

私は直接会いに来る人しか
取材には協力しませんというのは、
いかにも横柄な気がするし、
かといって
オンラインはOKとなると、
だったらなんで電話やメールはダメなの?
と自分でも思ってしまう。

書いていて今思ったのだが、
直接対面で取材をされるとき、
大学ノートのようなものに
びっしりと手書きでメモを書かれている姿を
取材を受けながら見ているのが
案外好きなのかもしれない。

ときどき
「なんかすごいな」
「かっこいいな」
と思ったりする。

ということは
オンラインで取材される場合でも
画面の向こうでメモとか
一生懸命取っている姿が
垣間見えると
俄然張り切ることもある
のかもしれない。

そうでないとき
「録音してますから」
「後から聞き直します」
とか言われたら
どうなんだろう。

対面でしゃべるのと
オンラインでしゃべるのと
少ししゃべり方が違っている
自覚はある。

聞かれ方次第だとも思うが
もしかしたら
内容も違っているのかもしれない。